過払い金

110万円の借金が過払い金請求で70万返還された

ついにはわずかの貯金も使い果たして、いよいよ生活ができないほどになりました。やがて電気やガスを止められてしまい、消費者金融にお金を借りることにしました。これまでクレジットカードでのキャッシングや消費者金融を利用したことが無かったためかなり不安でしたが、それ以上にもう生活できないほどの状態で、口座にもお金はなく、財布にも最後は小銭しかない状態でした。

失業をきっかけで自暴自棄になり初めての借金

今から8年前のことです。もう8年も経ちましたがこの8年間はとても苦労したので今でも忘れられません。

当時、訪問販売で学習教材を販売する会社に勤めていました。
営業職なので当然給与は歩合制。売れると高収入ですが、売れないとかなりひもじい生活を強いられるほどの収入になります。
私自身、時折不思議と売れる時期があって高い月収をもらう時もあり、そのせいで生活でのお金の使い方は無計画なものでした。
逆に時折月収で80万円くらいに膨らむことがあったからこそ、貯めることもせず、あるお金は次々に使ってしまう生活スタイルになってしまいました。

少しでも貯金していれば…と今では後悔しています。
ただ、結局売れない月が続き、会社の規定にある足切り、つまり成績が基準未満となり実質の解雇となりました。
手続き上は自己都合とされたため失業保険もすぐは受けられず、一人暮らしで実家からも離れており、近くには頼れる友人も無かったため、
とりあえずアルバイトを探そうと思いましたが、年齢も30歳近かったですし、地方であったためなかなか見つかりません。

ついにはわずかの貯金も使い果たして、いよいよ生活ができないほどになりました。
やがて電気やガスを止められてしまい、消費者金融にお金を借りることにしました。

これまでクレジットカードでのキャッシングや消費者金融を利用したことが無かったためかなり不安でしたが、それ以上にもう生活できないほどの状態で、口座にもお金はなく、財布にも最後は小銭しかない状態でした。

テレビCMで有名でなんとなく安心感があったのでプロミスを利用しました。
家から車で10分のところに無人契約機があることも知っていたので、そこへ向かいました。
まだアルバイトも決まっていなかったので当座の生活費として20万円をリクエストしましたが、
お金を借りることにうしろめたさのようなものもありましたが、どちらかと言うとそんな状況にいる自分が情けなく、
でも生活するためだと思うと神様にすがるような気持ちもありました。

当時は消費者金融やクレジットカードのキャッシングもすでに市民権を得ており、恥ずかしいことというイメージは私自身なかったのですが、
ただ自分は借りることは無いと思っていたのである意味で情けなかったです。
落ちぶれたなぁと素直に思いました。お金を借りる事は自分の生活を管理できない人というイメージを持っていましたし、
自分が手続きするときも、借金に対するイメージはそのままで、自分がその地まで落ちたと考えていました。

まさに火の車で返済のために新たに借金する日々

最初の融資を受けて3週間後にやっとアルバイトが決まり、とりあえずホッとしました。
アルバイトの給与が出るまでは初回に借りた20万円でなんとかやりくりして過ごしましたが、大変だったのはそのあとです。

結局はしょせんアルバイトであり、仕事を覚えるまでは満足できるほどの収入は得られず、月々に10万円ちょっとです。
ここから家賃、光熱費、食費を取るとほとんど残らず、最低返済額を返すのがやっとでした。
月々8千円ほどの返済だったのでなんとかなりましたが、アルバイト先で友達ができると当然飲みに行ったり、遊んだりも出てきます。
お金がないとは言えないので週に1回くらい飲みに付き合うようになり、なんとかなっていた家計も追いつかなくなり、
やがて新たにプロミスで融資を申込むことになってしまいました。

誘いを断る勇気がなかった自分が情けないですが、楽しければいいという気楽な気持ちもあったせいで、
あまり借金が増えることに抵抗もなく、毎月少し返済しては、さらに少し借りるという負のサイクルにはまってしまいました。

本当にどうしようもない時は断りましたが、それでも友達からの誘いについていくことが多かったです。

ただそれ以外の部分、特に食費は詰められるほど詰めて生活していました。

買い物で自分の好きなものを買うことはほとんどなくなり、毎月の支払いの時には口座にはお金が残っていないので、引き落としのかかった光熱費や携帯電話代が一時的に停止されることが度々ありました。
また家にあった本やコミックを古本屋に全て売り、小銭をかせいでは食費に回したりしていました。

テレビでの報道で過払い金請求を知ったのがきっかけ

年齢も30歳になり借金を抱えたフリーターという自分にいい加減情けなくなり、今の生活をなんとかしなければという思いは常に抱いていました。
アルバイトしながら、正社員としての就職活動もしており、このままでは堕落していくだけの人生かと情けなく思っていました。

また、時折両親から電話がきて私の家へ遊びに行くなどと言い出し、あまり見せられる状況ではないので、家族を不安にさせないよう一日でも早く解決したいと考えました。

ちょうど私のそんな気持ちとリンクするかのように、
世間では消費者金融やキャッシングで受けた融資の利息がグレーゾーンであり、
法的には支払う根拠がなく、場合によっては取り返せるということが裁判になったり、そういう報道をよく目にするようになりました。

最初は自分より高額の借金を抱えた人ばかりと感じていましたが、意外とそうでもなく、自分ももしかして返還の対象なのかと考え始めました。

CMでお馴染みの司法書士へ過払いの相談へ

債務整理や自己破産という言葉は知っていましたが、それらはもうまるで人生の終わりかのようなイメージを持っていたので、借金だけは自分でなんとか使用と考えていました。

借金返済や債務整理についての知識は全くありませんでした。

ただ、先ほどの報道や、テレビCMでは「少しでも取り返そう」などと過払い請求を促す弁護士、司法書士のCMが多く流れるようになり、興味をもちました。

そこで本屋に行って雑誌などを立ち読みして調べてみると自分ももしかしたら戻ってくるかもしれないと感じました。
ただどの雑誌にも明らかな返済基準が明記されておらず、もしかしたら戻ってくるかも…というあいまいな気持ちで日々の借金を返済し続けていました。

過払い金請求を雑誌などで詳細を勉強し、絶対という言葉はないですが、少なくとも自分の借金は対象であり、相談する価値はあると知りました。

ただ自分で作った借金がそう簡単に減ったり、戻ったりすることはありえないと考えていたので、もしかしたら過払い金請求自体も最初に手数料を取られて、
結果戻ってこないというオチもあるような気がして、不安だったのは確かです。その不安を払拭するためにネットカフェなどに行って、インターネットで詳細を調べました。

特に過払い金請求をした人の体験談、口コミを見て、戻ってくることがありえるのか確証を得ようとしていました。

新聞などのニュース報道でも過払い金返済が話題となったのがきっかけ

様々な口コミを読んである程度、大丈夫かなと考えはじめた頃、新聞報道でも「過払い金請求で和解」「返金に応じる」などがニュースとなり、少しずつ社会問題化してきました。

その時点でもうこれは本当に社会的な大きい問題であり、自分も本当に過払い金が戻ってくるかもしれないと確信を得ました。
まだ手数料や手続きの仕組みを知らなかったので、弁護士に相談するような形式で、最初にある程度のお金が必要なのかもしれないと少し躊躇したのも事実です。

最後には、もう迷っていても仕方ないくらい借金はありましたし、それ以外にどうすることもできなかったので最後の手段としてチャレンジすることにしました。

過払い金請求をPRしている事務所や企業は多かったので、インターネットで口コミや対応の善し悪しを調べた上で、最終的にCMでよく見る司法書士事務所に相談することにしました。
電話で相談したところ十分に返金の可能性はあるとその場で言っていただき、詳細を話すために事務所に行くことになりました。
電話対応も親切だったので、安心して相談できる気がしました。

今までの苦労が吹き飛ぶ優しい一手

電話での対応が非常に良かったので安心して事務所に足を運べました。
清潔でキレイな事務所のブースに通されて、それぞれのブースでは私と同様に返済や過払い金請求の相談をしに来ている方が多いようで安心しました。
司法書士の方も柔らかく話しやすい人で、親切丁寧に説明してくれて、まさに神様の助けと感じるほど救われた気持ちになりました。

訪問した当日は、これまでの融資を証明する書類は全て廃棄してしまったことを伝えましたが、新たに取り寄せられるので全く問題はないと応えていただきました。

過払い金請求とは何なのか、この先どういう手続きが必要なのかを親切に説明してください、かなり安心感をもって話をきくことができました。
一番不安だった「相談料」「手数料」のような私からの持ち出し、つまり費用についても、過払い金請求で戻ってきた金額の10%を報酬として引かれるということで、
実際に戻ってくることがなければ一切の金額も必要ないとのことでした。

その日はとりあえず口頭で、これまで借りた経緯、借りた業者名、いつ、いくらくらい借りたのか、今の残債はどれくらいかなどを答えました。
詳細などは司法書士事務所からそれぞれの金融機関に問い合わせて、法的書類を揃えるようです。

その後、月に1度くらい電話連絡があり、進捗などを共有してもらいました。
最初から数ヶ月かかると説明を受けていたので、時間がかかるのは承知しており、最終的に相手側が示談に応じた上に、戻ってくる金額が確定したと連絡をもらいました。

期待以上の返還額に驚きの一言

最初の説明で、手数料は過払い金で返済された金額の10%と説明を受けておりました。

実際に戻ってきたのは2社合せて80万円で、そのうちの10%つまり8万円が手数料として引かれて、残りの72万円が私のものとして口座に振込されました。
自分では全く計算していなかったので、ちょっとでも戻ってくればいいかなとだけ考えていたので、これほど戻ってくるとは本当に驚きました。
それだけ実際には法外な利子を払い続けてきたのかと反省もしました。

そもそも借金をしなければ大変な思いもしないで済んだのですが、最終的にはこうしてある程度、期待以上の過払い金が戻ってきたので自分の中では納得して終われた気がします。
この過払い金返還請求では、私自身は一度事務所に訪問して概要を説明しただけであり、
それ以降の手続きは全て司法書士事務所が対応してくださり、全く手続き上の手間や面倒がなかったことも驚きで、
もっと早く相談していれば早くに楽な気持ちになれたのにとも感じました。

親切な対応と丁寧な説明で不安を一掃

司法書士事務所に相談する前は2つ不安がありました。

まず最大の不安は過払い請求の手続きをすることにより、家族や職場に私が大きな借金をしていたことを知ってしまうのではないかという事でした。
実際には全くそんな心配するようなことはなく、家族も会社にも知られることなく、私自身も手続きには絡むことなく、事務所の方で全てを進めてくれました。

もう一つはこれをすることにより信用情報に傷が付きブラックリストに名前が乗ってしまうのではないかという不安でした。

これはインターネットで過払い金請求をするとそのあとは車のローンや住宅ローンが組みにくくなるなどと口コミで書かれていたために疑心暗鬼になりました。
借金を抱えていた当時は仮にそうだとしても、今の借金を減らしたいという気持ちが強かったのですが、実際には信用情報に傷どころが履歴一つ残ることはありません。
後に住宅ローンを組んだ際に自分の信用情報を確かめましたが、履歴は全く残っていませんでした。

借金がゼロになり新たなスタートな気分に

過払い金請求で戻ってきた73万円で残っていたわずかな残債も完済し、消費者金融からの融資が8年ぶりにゼロとなりました。
今ではもう就職も決まり、結婚もして安定した生活を送っていますが、本当に過払い金請求によって最後の借金をなくすことができ、清々しい気持ちになりました。

毎月返済し続けてきたことを思うと、戻ってきた以上に利子を払っていた事は事実ですが、これですっきりしたことも揺るぎない事実であり、
また新しい人生を始められる気がしました。

高い授業料にはなりましたが、良い勉強になり、そのあとは給料も計画的に使うようになり、家計簿もつけ始めました。
持っていた消費者金融のカードは全て解約、破棄しもう二度と消費者金融やクレジットのキャッシングは利用しないと心に決めました。

借金をゼロにして精神的負担もゼロになった!

一番良かったのはやはり過払い金請求で過払い分73万円が戻ってきて、残っていた借金をゼロにできたことでした。
経済的な負担も軽くなり、精神的にも月々の返済がなくなり、自分は借金を抱えているという後ろめたい気分もなくなりました。

それ以外にも一つの勉強として、簡単にお金を借りると大変なことになるということを学び、
ルーズだったお金の管理もしっかり家計簿を活用して管理するようになったのは借金を抱えた体験があったからこそだと思います。

過払い請求をして悪かったことは一つも思いつきません。

手続きの負担も全くといって良いほど無かったですし、
ブラックリストに乗ることもなく、信用情報に傷が付くこともなかった上に、
手数料も戻ってきたお金の中からの支払いなので懐を痛めたわけではありません。

むしろ過払い金請求というすばらしい法的措置に救われて、この仕組みを知ったことを幸せに思うほどです。
もし知らないまま時が過ぎていたり、知っても相談せずにいたらと思うとぞっとします。