一時期失業状態にあって収入が全く無くなり生活にも支障が出るほど困窮しました。借金してでも生活費を工面しないとと考えましたが、よく調べてみると無職の状態では金融業者は借金に応じてもらえないという事がわかりました。
失業して一時的に生活苦で借金をしました
一時期失業状態にあって収入が全く無くなり生活にも支障が出るほど困窮しました。借金してでも生活費を工面しないとと考えましたが、よく調べてみると無職の状態では金融業者は借金に応じてもらえないという事がわかりました。
仕方がないのでとりあえず最終職探しは中断して、近所のファミレスで皿洗いのバイトを始めました。その時の収入の見込みは12.3万程度でしたが、プロミスに融資をもう込んだら10万円の融資が出来ました。
その程度の借金ではとても足りないと思ったので他の業者にも融資を申し込んだら通りました。それがアコムとプロミスだったと思います。どちらも10万円の融資が可能でした。これがいわゆる多重債務の始まりでした。
ファミレスのバイト程度で収入も12.3万くらいなのに3社から融資が出来て、合計30万もの借金が出来てしまった時にはビックリしました。
現在は金融業者の審査はだいぶ厳しくなったと聞きますが、2003年当時はかなり緩かったのだと思います。
本当なら一日も早く借金を返済しないといけないのですが、これで当面の生活苦の危機が無くなった事もあって気が緩んでしまい、大した倹約はしませんでした。これは今でも後悔している事です。
その後にほどなくして再就職が決まりました。これでファミレスのバイトとは比べ物にならないほどの借金が可能になったわけですが、それで安心しきってしまって借金の元金をまとめて減らすというような事はせずに毎月の最低限の返済を続けるのみでした。
借りたのはアコム、プロミス、アイフル、武富士の4社です。その内の最初に借りたのがアコム、プロミス、アイフルの3社で、武富士はそのかなり後になってから借りました。
初めて借金をした時は少し不安でしたが、融資の審査が通って現金を手にした時にはもうその不安は消えていたと思います。単純にお金が手に入ったという嬉しさのほうが勝っていました。
現在もですが、当時は今以上にアコムやアイフルなどはテレビコマーシャルで大々的にCMを流していたし、かなりメジャーな雑誌にも広告展開していました。そういったイメージからさほど非社会的なイメージはありませんでした。無人契約機もあるので気軽に審査ができて、簡単にお金が借りれる便利なシステムだなと思っていた感じです。
限度額が増えるたびに気軽に追加融資を利用。借金は増え続けました
アコム、アイフル、プロミスにそれぞれ10万円づつ借金をしていましたが、それから程なくして3社とも限度額が自動的に上がりました。アイフルが30万円まで、アコムプロミスは50万円まで融資が可能になりました。
今思えば限度額が上がったからといってどうして借りる必要ないのに、まるで収入がアップ、自由になるお金が増えたと錯覚してしまって、主に遊興費としてそれぞれから限度額までかりました。
それでも一気に3社から目一杯借りたわけではではなく、まずは一社から限度額まで借りて、ほかは手を付けないようにしよう、そうすれば問題は無いだろうと考えていました。しかし遊興費に使ってしまったお金はすぐに無くなってしまい、これ以上遊べないと思うとすごくつまらない気持ちになりました。
それでもまだ2社で合計70万円程度借りる余裕があると思い、遊んだ後に頑張って返せばいいと軽く考えて結局3社から目一杯借りる事になりました。その後にもっと借りたくて武富士からも新規申し込みで50万円借りる事になります。
合計4社から目一杯借りて、もうこれ以上借金する事ができなくなった辺りから自分がいかに大きな過ちを犯したか気づき、後悔しました。
もうこれ以上借りる事が出来ないので持てる現金にも限りがあり、必然的に生活水準は落ちていきました。
食事は自炊が多くなり、会社にも簡単な弁当を作っていく事が増えました。会社帰りのお酒の誘いも断る事が多くなりましたが、借金をしているという事実は周囲に知られたくなかったので黙っていました。
とても自力で返しきれないと判断して方法を模索
4社で計250万まで借金は膨らんでいきました。金利だけで月に5万くらいになり、元金に5万円くらい当て、月に10万円が借金の返済に充てるようになりました。
ある時期から会社の経営が傾き始めて収入が減り始めました。その時の収入は手取りで20万円強くらいだったと記憶しています。そのうちの10万が借金で持っていかれて、そこから家賃や光熱費などをひくとほとんど残らない状態でした。
そのため借金を返済したうちの元金の大半をまたすぐに借り入れる癖がついてしまい、借金の元金がほとんど減らない状況になってしまいました。この辺りから完全に借金の返済が停滞してしまい、毎月の金利を返すだけで手いっぱいの状況になりました。この時期に4社に対して限度額のアップを相談したけど断られたと思います。
インターネットで任意整理の存在を知る
完全に借金問題が停滞してしまい、完済する目途もたたないまま金利だけ払い元金が減らない日々続きました。精神的にもとてもキツかったと記憶しています。
ある日インターネットで借金問題について相談し合ってるチャットを見つけて興味を持ってそのチャットに参加しました。そこで得た情報では、現在の自分の状況なら任意整理すればもしかしたら全額、もしくは大半の元金を返済できる可能性が高いと知りました。最初は半信半疑でしたが、オススメの弁護士事務所も教えてもらい、そこにメールで相談してみたらどうかとアドバイスを受けました。
インターネットで借金問題で悩んでいる人たちのチャットを見つけて参加し、そこで任意整理という存在を知りました。その後にさらに借金問題の情報の掲示板なども調べて債務整理について詳しく知りました。
弁護士事務所の中には債務整理や過払い請求を専門的にとりあつかう事務所も多く、そういったところに依頼すれば一から十までやってもらえるようでした。報酬は成功報酬で済むため、実質的にはまったく費用を用意する必要が無いという点もその時の自分にとっては嬉しい事でした。自分に重くのしかかっていた借金という問題が一気に解決できるのではないかと希望が湧いてきてとても嬉しかったのを覚えています。
自分で借金を返済する事に限界を感じで任意整理を決める
インターネットの掲示板やチャットで借金問題には任意整理すれば一気に完済できるかもしれないという情報を得ました。さらに調べた結果、任意整理や過払い請求を専門に取り扱う弁護士事務所も多数存在すると知り、情報掲示板でいろいろ自分の状況を紹介してオススメの弁護士事務所を教えていもらいました。
これ以上は自分の力では借金を減らすことができないと思っていたので任意整理するしかないと考えていました。その際に情報機関にブラックリストに載る可能性もある事も知っていましたが、現在の最悪の状況を打破するためなら何の抵抗もありませんでした。もうこの借金を返済したら二度と借金をするつもりも無かったです。
インターネットの借金問題の情報掲示板でここがオススメだよ教えてもらった弁護士事務所でした。その弁護士事務所は過払い請求や任意整理を専門的に取り扱っている事務所で、申し込めばすべて任せられるらしいので、そこを選びました。自分は都内在住で、その弁護士事務所は東海地方に事務所がありましたが、任意整理を申し込むのは全く問題ありませんでした。すべてメールのやり取りで済ませられました。
弁護士とのやりとりは全てメールでした
依頼した弁護士とは実際会う事はありませんでした。すべてメールのやり取りのみで済みました。正直こんなに簡単な事で裁判を任せる事ができるのだとビックリしました。こちらの借金の情報を伝えればあとは全部任せるだけでいいのでとてもラクで便利だと思いました。メールのレスポンスは非常に良くてまさにトントン拍子で話が進んでいく感じでした。さすがプロと感心しました。
基本的なやりとりは全てメールのやり取りのみでした。まずこちらからメールで、現在自分が借金をしている状況で、任意整理で借金を減らせないかと相談しました。
そしたら先方からはまず借金の額と何社から借り入れてるかなどの具体的な状態を訪ねて来ました。なるべく詳しく自分の状況を伝えると、先方からは、全額完済は難しいかも知れないが、借金の大半は無くなるだろうという見積もりをだしてくれました。すでに借金問題で完全に参ってしまってる自分にとっては十分すぎる見積もり内容でした。メールのレスポンスも良く、回答も非常に明快でとても頼もしく感じました。
そして現在借入している金融業者の契約書や、キャッシュカードを郵送して、全部預けて欲しいとの事でした。キャッシュカードが無いと今月分の支払いができなくなると不安に思いそれを伝えましたが、こちらから手を打って一時的に借金返済をストップさせるから大丈夫だと回答をもらいました。この点については少し不安を覚えましたが、もはやこの弁護士さんを信用するしか選択肢が無かったので素直に従いました。結果的には何の問題も起こりませんでした。
費用は完全成功報酬
費用が完全な成功報酬だったのでハッキリした額は覚えていません。ただその当時の相場の額だったと思います。自分の場合は200万程度の減額に成功したので費用はおそらく20万~30万円程度だったのではないでしょうか。それもすべて成功報酬でした。正直こんな便利なシステムがあるのかと感心しました。
それも当時の金融業者の、いわゆるグレーゾーン金利の適用が仇となっていたのは知っていたのでさほどの罪悪感は感じませんでした。何よりも目の前の悪夢のような借金がほとんど無くなったという事実が本当にうれしかったです。のこりの50万円の借金は金利ゼロの月々4万円の返済でどうにかるように裁判で決着がつきました。
まだ完済したわけでは無いですが、本当に肩の荷が下りたようでホッとしたのを今でもよく覚えています。
実際には弁護士さんとメールで相談の際に、任意整理後に月々無理なく返済できる額はいくらですか?と質問を受けた時に、自分は5万円と答えました。実際に話が付いた時の月々の返済がを4万円にしてもらったのもさすがプロだなと感心しました。
一旦全ての金融会社のキャッシュカードを預けるのに不安を感じました
任意整理をするにあたって、一旦、弁護士事務所のほうに現在借入している金融御者との契約書と、キャッシュカードを全て預けるように指示されました。キャッシュカードまで預けてしまったらその月の支払いができなくなると不安になりました。金融業者は支払いが一日でも遅れるとすぐに電話がかかってくるし、職場に電話を入れてくる事も珍しくありません。
自分は借金をしている事は職場の人間には知られたくなかったし、過去に一度支払いが遅れて職場に電話がかかってきて、とても嫌な思いを経験した事がありました。そういった軽いトラウマがあるのでカードを預けるのにはかなり不安を覚えましたが、弁護士さんは、こちらから金融業者に連絡して一時的に借金返済の義務をストップさせるから大丈夫だと言ってました。何かの手違いでまた職場に電話がかかってきたら最悪だなと思いましたが、ここは弁護士さんを信用するしかないと考えてカードや契約書をすべて弁護士事務所あてに郵送しました。
この時の封筒も弁護士事務所のほうから切手付きで送ってもらったものでした。こういった細かい気づかいはとても嬉しかったです。
任意整理で借金を整理できて、人生をやり直せる喜びを感じました
まず月々の返済額が大幅に減ったので実質的に収入が増えたようなもので、とても嬉しかったです。また借金をしていて、完済のアテがまるで無かったころの虚無感にも似た気持ちが消え去り、とても気が楽になりました。
人生をやり直すことができる喜びを実感し、何か新しい趣味を見つけたいな、などと考える事の出来る余裕が戻りました。逆にいえば借金で首が回らなかった頃は本当に日々辛いだけで、人生が全く楽しくなかったのだと実感します。身から出た錆なのですが、もう二度とあんな思いはしないようにしようと強く思っています。
ちなみ任意整理をする事で向こう5年は借金はクレジットカードが作れないかもしれないと言われていましたが、任意整理の3年後くらいにクレジットカードは作れました。
任意整理を行ってデメリットはまったく感じませんでした
任意整理をする事によって、場合によっては信用情報にキズがついて、ローンなどは組めなくなるかもしれないというデメリットがあると聞きましたがもう借金なんてしようとは思わないので、全く気になりませんでした。
ちなみに任意整理から3年後にダメ元でクレジットカードの申し込みはしてみましたが、審査は通りました。ただしキャッシング枠はつけていません。実際にどこまでできてどこまでが無理なのかは試してみないと分らないと思います。
借金は自分の責任なのですが、自分の人生に重くのしかかってきてギブアップ寸前でした。任意整理が過払い請求が正義の行いなのかは難しいところだと思いますが、人生をやり直すためにも、これで借金が減らせるなら活用するべきだと思います。