過払い金

セディナから過払い請求を行う前に押さえておきたい対応状況

セントラルファイナンスやクォーク、OMCカードと言えばショッピング機能が付いたクレジットカードだと理解される方も多いのではないでしょうか。セディナは現在三井住友フィナンシャルグループが運営するカード信販会社となりますが、2009年にOMCカードやCF,クォークが合併して発足した会社となりますので、これらのカードと取引があった方が過払い金請求の対象となります。

一言にセディナとはいえ複数の信販会社が絡んできますのでこれまでのセディナが歩んできた経営方針や現状を押さえておくことで失敗しない過払い金請求が可能となりますので見ていきましょう。

セディナとは

流通系のクレジットカード会社として発行枚数は日本で3位を誇っていたセディナの前進である旧OMCカードは設立当初はダイエーの傘下で誕生しました。しかしダイエーの経営再建に伴い2007年には三井住友フィナンシャルグループと提携を計りOMCカード株が三井住友銀行に売却されたためダイエーが親会社ではなくなったのです。

そして三井住友フィナンシャルグループの傘下に入ってOMC、セントラルファイナンス、クォークの3社が2009年に合併しセディナが発足することになったのです。

セディナの直近の経営状況

セディナの経営状況を見る上では過払い金請求の対象となる窓口が三井住友ファイナンシャルグループとなり安定して経営を確保できていますので、クレジットカード系過払い金請求に対しても最も誠実な対応をとる会社と言って良いでしょう。

直近の経営状況でみれば2014年にさくらカードのクレジット事業で統合を計り2016年にはさくらカードを合併していますので経営状況は安定しており今後事業拡大の展開も予想されています。

セディナの過払い金請求の対象期間と当時の金利

セディナの前進である旧OMCカード時代の金利は28.8%でしたので利息制限法の上限を8.8%超えていた事になり過払い金が発生している確率が高くなります。貸金業法、利息制限法の改正により金利が引き下げられたのが2007年の9月2日となりますので、2007年9月までに旧OMCカードと取引のあった方が過払い金請求の対象となります。

また旧OMCカードではクレジット会社の中でも18.0%まで金利の引き下げを実施した時期が遅かったので過払い金請求の時効である10年を考えても最大で2017年の8月まで請求を行う事ができるのです。

セディナから過払い金が返還されるまでの期間の目安

セディナでは他の消費者金融やクレジット会社同様に回収率7~8割でスピード解決を目指すなら約2か月、金額を重視されるなら役半年を返還までの目安とされると良いでしょう。セディナに見られる特徴の1つとして取引履歴に時間がかかる事でかなり古い取引の開示に至ると2~4か月もかかる事がありますので覚えておいてください。

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

セディナに見られる和解の提示額は5~7割が相場となっていますが、専門家に依頼することで7割から9割の和解提示額まで引き上げる事が出来ます。個人の取引内容や履歴開示までの時間もかかる事がありますが返還を受けられるまで約2~3か月を目安とされると良いでしょう。

裁判(訴訟)を起こした場合

満額返還を請求する場合では訴訟提起することになりますが、個人だと第1回目、第2回目の期日前に5~10割の和解案が提示されますが、専門家の場合ですと満額返還を受けられるケースが多く返還されるまでの期間は約半年を見込んでおくと良いでしょう。

セディナの過払い金請求の回収率の目安

セディナは三井住友フィナンシャルグループがバックについているだけあって過払い金への対応は業界トップクラスの誠実な姿勢が見られます。収率の目安は7~9割ほどですが、満額返還請求を希望されるなら訴訟に持ち込むケースが多く見られます。特に争点が無ければ何も主張してくることもなくスムーズに訴訟も進行する特徴もあります。

セディナに過払い金請求する時の注意点

20年以上の取引があるケースでは未開示できない部分の返還を拒む信販会社もありますが、セディナでは取引開示履歴に時間がかかるものの誠意ある金額調整を行ってくれます。

また現在もセディナのクレジットカードを使用している方でショッピング機能枠に残債務がある方は要注意となり、過払い金請求の対象を行う事を任意整理とみなされ事故情報として登録されてしまいますので注意が必要となります。

別業者名からの借り入れについても完済しておくこと

セディナに過払い金請求を行う際には完済、契約解除で行うことが望まれますが、他の消費者金融や銀行などの金融機関と取引がある方は注意が必要です。債務整理で過払い金請求を行い債務が残らない場合は問題ありませんが、債務が残ってしまうと任意整理扱いとされブラックリストに登録されてしまうので返済中の方は覚えておいてください。

セディナが保証会社になっている銀行からの借り入れについても完済

株式会社セディナが保証会社となっている銀行カードローンの商品には愛知銀行のカードローン「愛」や静岡中央銀行のプレオカードがあります。

これらの保証会社から1つは完済し過払い金請求の対象でも、他の保証会社となっている銀行からお金を借りており返済中の場合には2つの相殺を主張してくることがありますので、過払い金請求の前に保証する会社にローンなどを組んでいないかを確認する事が重要です。

セディナの過払い金請求で見られる3つの傾向や特徴

1.25年以上セディナと取引がある方などのかなり古い開示請求では2~4か月もの期間を要するケースがあります。

2.セディナでは履歴開示だけでなく和解に向けた話し合いで担当者と直接話し合いができるまでにも時間がかかる傾向が見られます。

3.セディナの前進である旧OMCカードは金利の引き下げを行ったのが信販会社の中でもかなり遅かったので、最大で2017年8月までが時効10年となります。

セディナの過払い金請求を専門家に依頼するメリット

信販会社の中でも過払い金請求に対して誠実な対応をとってくれるセディナですが、個人で行うとなりますと和解案の提示額も5~7割が相場となっていますので、満額返還を望むなら専門家へ依頼する事が良いでしょう。

また取引履歴の開示などに時間がかかる事も予想されますので、粘り強く開示請求を求めるためにもセディナでの過払い金請求では専門家に依頼することをお勧めします。

セディナの会社概要

事業内容:カード事業、信販事業、ソリューション事業、融資事業他
所在地:〒108-8117東京都港区港南二丁目16番4号品川グランドセントラルタワー