過払い金

プロミスから過払い請求を行う前に押さえておきたい対応状況

 

武富士やアコム、アイフルと同じように消費者金融大手の1社がプロミスとなり、消費者金融全盛期の2000年前後には黄色い看板で有名なユニークCMや無人ATMを主要な駅前に展開しサラリーマンをはじめ主婦や学生の方も多く利用された貸金業社がプロミスとなります。

知名度も高く大手である事から多くの方が利用されていた事が逆に過払い金請求で大きな赤字を計上する事になりましたが、現在の対応状況から回収率などプロミスから過払い金請求を行う前に理解しておくためにこの記事を参考にして下さい。

プロミスとは

プロミスとはSMBCコンシューマーファイナンス株式会社という消費者金融業者で、2012年に三井住友フィナンシャルグループに完全子会社となり社名変更後もプロミスというブランド名を継続しています。

また子会社や関連会社には100%子会社のモビット株式会社や信販会社のDoフィナンシャルサービスを完全子会社にするなど活動の展開を広げています。かつては関連会社にポケットバンクという商品の三洋信販を100%間接保有していたためプロミスで過払い金請求を行う時は三洋信販とセットで処理される傾向が高いのが特徴です。

プロミスの直近の経営状況

プロミス(現SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の経営状況はまず三井住友銀行がバックについており、モビットやアビリオ債権回収会社も完全子会社している事から経営基盤は安定しており、消費者金融大手の中でもアコムとプロミスが頭1つ抜け出ている状況となっています。

経営状況が安定している事から過払い金請求に対しても柔軟な対応をとってききており、消費者金融の中でも前向きな姿勢で対応にあたってくれるので極端に低い和解金を提示してくるなどの心配はありません。

プロミスの過払い金請求の対象期間と当時の金利は?

2006年に貸金業法の改正と出資法の改正が行われ全面施行されたのが2010年となりますが、プロミスで上限金利を引き下げたのが2007年12月19日となります。2007年12月18日以前にプロミスで取引があった方はグレーゾーン金利の13.5~23.55%が適用されていたため過払い金が発生していることになるのです。

改定後の金利は7.9~17.8%になり2016年8月現在での金利は4.5~17.8%となっています。プロミスから過払い金請求を行う上で2007年12月19日に過払い金が発生しているかの判断ができますので押さえておきたいポイントとなります。

プロミスから過払い金が返還されるまでの期間の目安

プロミスでは消費者金融大手の中でも返還額、返還までの期間も優れており本人、あるいは代理人を立てて過払い金請求を行うことができます。

裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

まず和解交渉においての過払い金の元本の7割~9割が相場となっており、和解交渉に同意する事ができれば返還を受けられるまでの期限も2~3か月という短い期間でスピード返還を受ける事ができます。

裁判(訴訟)を起こした場合

プロミスとの過払い金請求で和解交渉に納得できなければ訴訟において判決を受ける事になりますが、返還率100%は見込めるものの半年以上という長い期間かかる事が特徴です。

またプロミスの訴訟では原告である本人、あるいは代理人が圧倒的な有利な立場であれば口頭弁論の期日前に発生した過払い金の満額に加え5%の利息を付けて和解を申込んでくるケースもあるのが特徴です。

プロミスの過払い金請求の回収率の目安

プロミスにおける過払い金請求の特徴には経営状況が安定していることからスムーズかつ返還期限も早いのが特徴で、過払い金の回収率もスピード重視の2~3か月程度で返還を受けたい場合は80%、半年以上かかっても返還される金額を重視するのであれば100%を目安とされてください。

プロミスに過払い金請求する時の注意点

プロミスでは子会社や関連会社が多く知っておかなければ厳しい対応やブラックリストに掲載されてしまう事になっているので注意が必要です。

別業者名からの借り入れについても完済しておくこと

プロミスから過払い金請求を行うにあたりプロミス以外からも複数の貸金業者から借り入れがあった場合、全て完済していれば何の問題もありませんが、現在プロミスを利用していて借金が残っている場合では債務整理と判断され個人の信用情報に傷が付くブラックリストとして登録される可能性もありますので過払い金請求を行うか検討した方がよいでしょう。

プロミスが保証会社になっている銀行からの借り入れについても完済しておくこと

プロミスではもともとの契約が旧クオークローンやアットローン、三洋信販のポケットバンクという商品など契約が切り替わった事でプロミスへ移行してきた過払い金請求にはかなり厳しい対応をとってきますので覚えておきましょう。

一度完済してまた借入れをしている場合

プロミスを1度利用して完済して再度お金を借りた場合では、2回目の融資の契約を結んだ日から数えて10年以内が過払い請求の返還対象期間となりますので、1回目の契約とは分けて考える事で過払い金請求の返還対象期間となるのです。

過払い金請求の時効に注意

過払い金請求には債権の返還を求められる期限が決まっており、最終取引日から10年の間は過払い金の返還を求めることができます。ただ10年を超えると還請求権が時効で消滅してしまいますので1日でも早く取り戻す必要があるのです。

プロミスの過払い金請求を専門家に依頼するメリット

プロミス以外での消費者金融に過払い金請求を起こす際でも同じですが本人で行うより弁護士や司法書士などの専門家に依頼して行う事で過払い金の回収率が高くなることがメリットとして挙げられます。つまり過払い金の元本が多いほど高い回収率が適用されていた方が返還額も多くなりますので半年以上という返還までの期間の長さを考慮しても専門家に依頼するがベストな選択と言えるでしょう。

プロミスの会社概要

事業内容:消費者金融業 
所在地:〒104-0061東京都中央区銀座四丁目12番15号歌舞伎座タワー 22階~29階