CFJに過払い金請求をお考えの方、CFJに過払い金請求するときにデメリットはないか、あるとすればどう回避したらいいか、気になっていませんか?CFJに過払い金請求する基本的な流れと共に、気を付けなければいけない注意点やリスクもまとめました。CFJから過払い金を取り戻したいと思っている人は必見です。CFJに過払い金請求するときの参考にしてください。
もくじ
CFJの過払い金請求の特徴
- 過払い金請求の対応は悪い
- 裁判なしでの交渉では過払い金元金の4割程度までが限界
- 満額返還を希望する場合は裁判となり、時間がかかる
CFJと聞いてもピンとこない人も多いかもしれません。CFJは複数の貸金業者が合併してできた会社で、「シティーフィナンシャルジャパン(CitiFinancial Japan)」の頭文字を商号にしている会社です。
CFJの過払い金の対象は「ディック」「アイク」「ユニマットライフ」「ユニマットレディス」などのブランドでキャッシングをしていた人です。CFJは2010年9月に新規貸付をやめ、2016年8月に貸金業登録を廃止して回収のみをおこなっている状態ですが、過払い金請求をすることは可能です。
CFJと取引があった方は、おそらく現在すでに完済されている方がほとんどだと思われます。過払い金はいつまでも請求できるものではなく、完済した日からから10年という時効があります。CFJの経営状況も不安定なので、早めに手続きをしましょう。
CFJに過払い金請求してから過払い金が返還されるまでの期間と回収率の目安
CFJの過払い金請求を弁護士・司法書士に依頼した場合
話し合いによる交渉(任意交渉)の場合
回収率の目安
~40%
返還されるまでの期間
3ヶ月
裁判した場合
回収率の目安
70%~100%
返還されるまでの期間
4ヶ月~6ヶ月
自分でCFJに過払い金請求した場合
個人でCFJに過払い金請求をした場合、話し合いによる交渉(任意交渉)の段階で2~3割しか提示されないようです。裁判となれば争点を増やしたり無駄な時間稼ぎをしたり徹底的に減額の主張をしてくるため、かなりの時間を要することになります。
CFJに過払い金請求するデメリットとメリット
CFJに完済していて過払い金請求する場合のデメリットとメリット
CFJに完済していて過払い金請求する場合のデメリット
- デメリットはありません
CFJ(ディック、アイク、ユニマットライフ、ユニマットレディス)に完済後に過払い金請求する場合、デメリットはありません。時効を迎えて過払い金請求できなくなってしまう前に、早めにCFJに過払い金請求の手続きをしましょう。過払い金請求の消滅時効は完済した日から10年です。
CFJに完済していて過払い金請求する場合のメリット
- 払い過ぎた利息が戻ってくる
CFJに過払い金請求する一番のメリットは、お金が戻ってくることです。過去に「ディック」「アイク」「ユニマットライフ」「ユニマットレディス」からお金を借りてすでに完済している人は、CFJからお金が戻ってきます。CFJに完済した後に過払い金請求するデメリットはありませんので、安心して過払い金請求しましょう。
CFJに返済中で過払い金請求するデメリットとメリット
CFJに返済中で過払い金請求するデメリット
- 過払い金で完済できなかった場合、ブラックリストにのる
CFJに返済中の人が過払い金請求した場合で、過払い金よりも残りの借金のほうが多くて借金が残ってしまったケースではブラックリストにのるので注意が必要です。
CFJの過払い金請求のデメリットを避けるためには完済してから過払い金請求するほうがいいでしょう。ただし、戻ってきた過払い金で残りの借金がゼロになればブラックリストにのることはないので、デメリットはありません。
過払い金がいくら発生しているかどうかは計算してみないとわかりません。過払い金の計算(引き直し計算)をするには、まずCFJから取引履歴を取り寄せます。いまでは無料で過払い金の調査をしてくれる弁護士事務所や司法書士事務所もあるので一度調べてもらってから過払い金請求するかどうか決めてもいいかもしれません。
CFJに返済中で過払い金請求するメリット
- CFJに返済中の借金が減る
- 過払い金のほうが残りの借金額よりも多ければ完済できる
CFJに返済中で過払い金請求する一番のメリットは、借金が減ることです。さらに、過払い金のほうが残りの借金額より多ければ完済できたうえ、お金が手元に戻ってきます。
CFJの過払い金請求を弁護士・司法書士に依頼する場合のデメリットとメリット
CFJの過払い金請求を弁護士・司法書士に依頼する場合のデメリット
- 専門家に支払う費用(報酬)が発生する
- 悪徳弁護士・悪徳司法書士に依頼してしまうケース
過払い金請求を弁護士や司法書士などの専門家に依頼した場合、当然ながら費用(報酬)が発生します。過払い金請求の費用は事務所によって決めているのでバラバラです。専門家の費用体系はわかりにくいことも多いですが、よくわからないままに支払わないことです。
また、あってはならないことですが、弁護士や司法書士の中には悪徳な事務所もあります。実際に悪質な例では、過払い金をピンはね(着服)して捕まった弁護士や司法書士もいます。
テレビCMや広告をたくさんやっている事務所が信頼できる良い事務所とも限りません。過払い金案件をたくさんかかえて事務的に処理しているような事務所の中には、裁判をするのは手間と時間がかかるという理由だけで依頼者の希望を考慮せず、貸金業者と安易に和解してしまう事務所もあります。悪徳事務所まではいきませんが、依頼者が知らないことをいいことに自分たちの利益だけを追求する事務所は良い事務所とはいえません。
このような事務所に依頼してしまうデメリットを避けるためには、無料相談を利用して事務所の方針を聞き、こちらの希望をきいてもらえるかどうか、進捗報告や相談の連絡などをきちんとしてもらえるかどうか確認しましょう。複数の事務所の無料相談を受けてみるのも手です。
過払い金請求の費用の内訳の例
基本報酬…過払い金請求の手続きをする貸金業者1社ごとにかかります(事務所によっては取らない)。
成功報酬…取り戻した過払い金の20%~25%が相場です。
減額報酬…借金を減額した割合に応じて払う費用です(事務所によっては取らない)。
過払い金請求を法律事務所に依頼する場合は、あとから聞いていない手数料を取られてトラブルにならないように、最初の無料相談で見積りを出してもらいましょう。
CFJの過払い金請求を弁護士・司法書士に依頼する場合のメリット
- 手間や時間がかかる過払い金請求の手続きをすべて任せられる
- 個人でCFJに交渉するより多くの過払い金を取り戻せる確率が高い
- 家族や周囲に内緒で過払い金請求できる
- CFJに返済中の場合、督促がストップする
CFJに過払い金請求するには多くの手続きをふむ必要があり、時間と手間がかかりますが、弁護士や司法書士に依頼すれば経過報告と入金を待つだけです。しかも個人でCFJと交渉するよりも、専門家に依頼したほうがより多くの過払い金を取り戻せる可能性が高いです。
CFJの過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼すると家族に内緒で手続きを進めてくれます。CFJとのやり取りや裁判所とのやり取りはすべて専門家が代理人になってくれるので、家族にバレることなく、過払い金を取り戻すことができます。
また、CFJに返済中に過払い金請求をした場合は、弁護士や司法書士を介することでCFJからの督促がストップします。返済中の人は、督促から解放されるので精神的に楽になるでしょう。
自分でCFJに過払い金請求するデメリットとメリット
自分でCFJに過払い金請求するデメリット
- 時間と労力がかかる
- 不当に低い金額で和解を迫られる
- 同居家族に借金がバレる可能性が高い
- 返済中の場合、個人で過払い金請求しても督促はストップしない
CFJに自分で過払い金請求するデメリットは、多くの手続きをふむ必要があり、時間と手間がかかることです。特にCFJはすんなり過払い金を返してくれる業者ではないので、しつこく減額交渉してきます。話し合いだけでは発生している過払い金の4割くらいで和解してくれと言ってくるので、それ以上を望むのであれば裁判を起こす必要があります。裁判でもCFJは無駄な時間稼ぎをしてくるので、裁判が長引くことを念頭におかなければなりません。
自分でCFJに過払い金請求するメリット
- 専門家に払う費用がかからない
自分でCFJに過払い金請求するメリットは、弁護士や司法書士に依頼した場合にかかる費用がかからないということです。時間的にも精神的にも余裕がある人は自分でCFJに過払い金請求してみてもいいでしょう。
CFJ特有の過払い金請求のデメリットと注意点
タイヘイ・マルフクの過払い金はCFJに請求できない
タイヘイ、マルフクはどちらも2002年に廃業または資産売却し、CFJに債権譲渡(引き継ぎ)しています。しかし、タイヘイ、マルフク時代の過払い金はCFJに継承されていないのでCFJに過払い金請求はできません。
最初にタイヘイ、マルフクから借りていて途中からCFJに引き継いだ場合、タイヘイ・マルフク時代の過払い金は請求せず、CFJが引き継いだ後に発生した過払い分のみ請求できます。
不動産担保切り替え問題
CFJには所有している不動産を担保に貸付をおこなう、「不動産担保ローン」という商品があります。無担保の取引の途中で不動産担保の取引に切り替えた場合、不動産担保に切り替えた時点でその取引は終了し、切り替え前後の取引は一連計算できない(取引の分断)、と主張されることがあります。不動産担保契約から10年以上経っている場合には時効を主張され、取り戻せる過払い金が少なくなるケースがあります。
CFJに過払い金請求する際にかかる費用
過払い金請求の裁判費用(実費として発生する費用)
過払い金返還請求訴訟(過払い金請求の裁判)をおこした場合、自分でやる場合・専門家に依頼する場合に関わらず発生するのが実費としてかかる裁判費用です。裁判費用は以下のものがあります。
印紙代
印紙代とは裁判所へ支払う手数料のようなものです。請求する過払い金の額によって金額が変わります。
郵便費用
郵便費用とは、裁判所が各所に書類を郵送する際に使う切手代です。各裁判所によって金額が違いますが東京地方裁判所で6,400円、大体6,000円前後です。余りは返還されます。
代表者事項証明書の発行にかかる手数料
訴える相手が貸金業者など法人の場合、代表者が商業登記簿に登録しているかの確認書類が必要です。それを代表者事項証明書といいます。発行手数料で600円かかります。
CFJの過払い金請求を弁護士、司法書士に依頼する場合にかかる費用
基本報酬(定額報酬)
基本報酬とは、過払い金請求する貸金業者1業者ごとに発生する費用です。CFJ以外からも同時に過払い金請求する場合にはその分加算されます。相場は貸金業者1社あたり2万円~3万円程度ですが、基本報酬をとらない事務所のほうが多いです。
成功報酬(解決報酬・過払い報酬)
成功報酬とは、取り戻した過払い金の額に応じて支払う費用です。相場は取り戻した金額の20%程度。裁判をするかしないかで日本司法書士会・日本弁護士連合会で決められている上限が変わります。
- 話し合いで解決した場合⇒取り戻した過払い金の20%まで
- 裁判で解決した場合⇒取り戻した過払い金の25%まで
減額報酬
減額報酬とは、返済中に過払い金請求した場合に、借金を減額した割合によってかかる費用。相場は減額した金額の5%~10%です。しかし、減額報酬も事務所によってはかからないので事前に確認が必要です。
司法書士や弁護士に支払う交通費や日当
裁判に代理で出廷してもらうにあたり日当や交通費がかかる事務所があります。しかし、日当を取らない事務所もあり、事務所によってまちまちなので事前に確認しましょう。
CFJとは
CFJ合同会社は、アメリカ大手金融グループのシティグループ傘下の大手消費者金融です。ディックファイナンス株式会社、アイク株式会社、株式会社ユニマットライフの3社が合併して誕生しました。現在、新規貸し付けはしておらず、経営状態は不安定です。
CFJの会社概要
商号 | CFJ合同会社 |
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本社所在地 | 東京都中央区晴海1-8-10 トリトンスクエアX棟35F |
資本金 | 1億円 |
貸金業者登録番号 | 関東財務局長(5)第01265号 |
関連 | ディック、ユニマットレディス、アイク |