美の追求とはいわば女性の本能です。綺麗になりたい、可愛くなりたい、それは誰もが願うことでしょう。ですが一度追求をしだしたら終わりなど見えなく、どんなにエステに通っても満足は出来ませんでした。そして気づけば借金が芋づる式に増えていって……20代の大事な頃に何でちゃんとお金を貯めておかなかったのだろうと凄く後悔をしていました。
きっかけはダイエットからでした。
私が借金を作ったきっかけはダイエットがしたくてたまたま見かけたエステサロンに通い始めたことがきっかけでした。定期的に通えば効果が出るといわれ、信じ切っていた為言われるがまま一番高いコースをキャッシュ一括で契約をしました。その金額は確か100万円コースだったと思います。冷静に考えるとこんな高いコース今なら絶対に契約をしないのですが、当時の私は一種の洗脳状態みたいなものにあり、そこのサロンを疑うことはありませんでした。勿論まとまったお金などはなかったのでノーローンとアコムでそれぞれ50万ずつ融資をして貰いました。毎月のお給料の倍ほどと言える金額がこんないとも簡単に手に入るなんて……と当時はかなりの衝撃でした。
よく借金で苦しくなってしまう人の特徴にATMからの出金を自分の口座からの出金だと勘違いする人が多いかと思います、私もそうでした。当時の消費者金融や銀行の審査はかなり甘いところも多く仕事さえしていれば100万は簡単に融資をして貰えた時代でした。
私の場合でも会社への簡単な在籍確認と必要書類の提示だけで審査は何の問題もなく通ったのです。こうして私は100万の借金を背負うことになりました。
治らない浪費癖、ストレス発散方法はお金を使うことでした。
毎月の返済額は2社合わせて6万ちょっとですが、少しキツイかな?と思いながらも問題なく返済が行えていました。数ヶ月返済を続けていると借り入れをしている会社から電話がかかってきたのです。返済は滞りなく行っているので不信に思いながらも電話に出ると、それは限度額アップの知らせでした。契約時に融資をして貰えた上限金額は2社とも50万円でしたが、返済能力には問題がないと判断をしたのか追加の融資で50万借りられるようになりました。今の時代から考えるとあり得ないのですが、当時は電話の担当者の言われるがままに質問に答えていると簡単に追加融資の審査が通ったのです。使えるお金が100万増えたことにより私の生活は激変をしました。私は基本的に物欲はない方だと思っていたのですが、いざお金を手にすると今まで我慢していた反動か、お金を浪費するようになりました。ブランドもののバッグを買い漁り、仕事で嫌なことがあった日はストレス発散でお金を使いました。そしてあっという間に限度額いっぱいまでお金を使い切り、私に残ったのは200万の借金でした。
華やかな暮らしが一変、苦しい返済生活
それからの生活は本当に地獄のようでした。毎月の返済額は10万を超えていて、返済をしても返済をしても借金は減らず私はとうとう夜の仕事もするようになりました。昼間は事務の仕事をやり、夜はスナックで接客……最初はかなり戸惑いましたが数年経つ頃には二足の草鞋にも何とか慣れてきて何とか生活をしていました。ですが、この生活はいつまで続くのだろうとよく考えるようになり、精神的にもかなり限界がきていました。もう本当に無理だと思い、自己破産も視野に入れて弁護士の事務所を訪れることにしたのです。
借金を減らす方法は自己破産だけじゃない。過払い金請求とは?
仕事を休んで弁護士の方に相談をしにいきました。私は自己破産をする為に相談にいったのですが、弁護士の方から自己破産する前に過払い金請求をしてみませんか?と聞かされました。当時過払い金請求という単語はあまり馴染みがなく、インターネットや電車の広告などで見かける程度でした。もっとも過払い金請求は完済した人が行うものだという認識だったため、返済中でも請求ができると聞かされた時はびっくりしました。私が借り入れをした金利は今では金利の改定でグレーゾーン金利となっており、過払い金が発生している可能性が高いとのことでした。過払い金が発生しているなら現在の借金と相殺をして、完済できずとも減らすことは出来るそうです。私はとにかく今の生活から抜け出したかったので過払い金請求をお願いしました。詳しいことはよくわからないので弁護士の方に全てお任せをしました。過払い金請求をして驚いたことは毎月の返済がストップになったことです。これだけでもかなり精神的に救われました。
過払い金請求の結果は?
数ヶ月経った頃弁護士の方から連絡があり、過払い金の請求に成功しましたとのことでした。ただ私の場合額が額だったので完済とまでいかなかったそうです。それでも毎月の返済額がググっと下がったのでとても助かりました。残った借金は一年ほどで完済が出来たので相談をして本当に良かったと思っています。信用情報に傷はついてしまいましたが、むしろ私にとってはそれでよかったと思っています。審査に通らなければ無用な借金を作る必要もないからです。本当に弁護士の方には感謝をしてもしきれません。もし私と同じような境遇で苦しい思いをしている方がいるのでしたら、一人で抱え込まず早めに弁護士や司法書士の方に相談をするのをオススメします。きっと何か解決の糸口を見つけてくれるに違いありません。