夫も小さな家電販売店での仕事を見つけてきたのですが、それから1年ほどして、夫が勝手にカードローンを借りていることがわかりました。私が借りたイオンクレジットの借金も完済しておらず、夫に借金を問い詰めると喧嘩になりました。
夫の使途は交遊費だったようでよけいに許せず、そのまま離婚することになりました。離婚するにあたって一旦子どもを連れて実家に帰りましたが、実家は兄夫婦が同居していて長くは居候できず、近所で独立することになりました。
夫の失業からカードキャッシングへ
平成17年に第二子の長女が生まれましたが、その年の暮れにSEだった夫が失業しました。当時私は専業主婦で、収入は夫のみでしたが、失業後の転職活動も思うようにいかず、100万程あった貯蓄も底をついてしまいました。
夫は春頃までには目処をつけるといっていましたが4月になってもまだ無職で、当時私は手元にあったイオンクレジットのカードを使ってキャッシングをしてしまいました。よくイオンを利用していたのでその際に特典のつくイオンクレジットのカードを作っており、キャッシング枠も30万円あったため手軽に引き出しました。借りたお金はすぐ家計にまわしてしまったのですが、とりあえず私も働きに出て、なんとか家計を切り盛りしていました。
夫も小さな家電販売店での仕事を見つけてきたのですが、それから1年ほどして、夫が勝手にカードローンを借りていることがわかりました。私が借りたイオンクレジットの借金も完済しておらず、夫に借金を問い詰めると喧嘩になりました。
夫の使途は交遊費だったようでよけいに許せず、そのまま離婚することになりました。離婚するにあたって一旦子どもを連れて実家に帰りましたが、実家は兄夫婦が同居していて長くは居候できず、近所で独立することになりました。
新しいアパートの敷金や引越費用、新居の家財購入費などで約100万ほど必要になり、当時CMでよく知っていた武富士からお金を借りました。足りない分は親にも一時的に借金しました。
新しく生活を立て直す独立資金がどうしても必要だったため、当時貯金のなかった私は消費者金融を頼らざるえませんでした。一応離婚前に働きにでていたので、その職歴から審査には通ったようです。
最初は離婚前に家計を補填する目的で借りたイオンクレジットの30万円でしたが、あまりに手軽に借りれたので「借金」とかサラ金いうイメージはありませんでした。そしてその時の手軽さから、離婚後は消費者金融の武富士から60万以上借りてしまいました。当時は29%もの大きな利息での借金にもあまり抵抗がなく、当初はお給料から2万づつ返していました。
途中子どもの進学などの費用が嵩み、さらに別の金融会社から40万円ほど借りて、なんとか支払いをしていましたが、数年たってもまったく元金が減っていないことに気がつきびっくりしました。
イオンクレジットはよく行くショッピングモールで、そこのキャッシングには借金のイメージはありませんでした。武富士もTVで明るいCMをしているイメージからどこか良心的な気持ちがあり、法定外の利息を取られているとは思っていませんでした。1度借金してしまうと、借金のイメージが薄れ、元金はあまり減らないものの、毎月なんとか返済できている気持ちもありました。
督促で気が付いた総額
2社の借金は毎月の給与からなんとか返済していましたが、返し続けていても元金があまり減ってしないことには目をつぶっていました。しかし今度は下の子がちょっと病気にかかって入院してしまい、借金の返済にいっぱいいっぱいで保険にもきちんと入っていなかったために、入院の諸費用が重く負担になりました。
それでも病院には期日までに払うしかなく、つい消費者金融の借金の返済が滞ってしまいました。初めて督促状が届き、とてもあせりましたが貯金もなく返済できません。
最初に両親に借りた独立資金も全額は返済できておらず、重ねて借金することには気がひけたので、仕方なくアコムからお金を借りて、武富士への返済にまわすことにしました。
イオンクレジットも滞っていましたが、イオンより武富士の方がサラ金のイメージが強く、もし怖い人が家にまで直接きたらどうしようと恐怖に思い、そちらの返済を優先しました。武富士から督促や電話がなくなりものすごくほっとしました。
とりあえずアコムからの借金で一息つきましたが、毎月の支払いは当然増えてしまい、家計はより厳しくなりました。毎月生活に精一杯でとても交遊関係に余分なお金を使ったりもできませんし、買い物も新しい洋服などは買えません。私は体型が変わらないので古くなってもそのまま着ていればよかったのですが、育ち盛りの子どもたちの服もネットオークションで古着を買うなどしてなるべく節約するようにしていました。食事もどうしても炭水化物中心であまりおかずにお金をかけられませんでした。
子どもの進学から借金の整理を決断
上の子が高校3年生になり、大学は無理でも専門学校に通って資格をとりたいと言われました。学校にいくとなるとまたある程度まとまった入学金などを用意する必要があります。無理だといいたくても、子どもも将来のことを真剣に考えて希望している以上親として最低限の希望は叶えてあげたいとも思いました。
それに高卒では不況もあり、零細企業にしか就職できず、その後夫のように失業でもして我が家のようになるとも限らず、そのような負の連鎖を繰り返させたくありませんでした。長男の資格をきちんととって職につきたいという気持ちには非常になっとくできました。
その頃私はアコムの他、もう1社借入先が増えて、クラヴィスからも借金をしていました。これ以上は借入先が増やせない状況で思いあぐねていましたが、電車の広告で債務整理について知り調べてみようと思いました。
債務整理に向けて行動開始
広告で見たコピーは借金が減らせる、あるいは払いすぎているので戻ってくるかもしれないという、その頃の私には非常に訴えかける有難いもので、それが本当ならば今の現状をどうにかできるかもしれないと希望をもつことができました。
さっそく携帯からネット検索も行い調べてみると実際に借金の整理や圧縮の事例ものっていて非常に参考になりました。これまで消費者金融の請求書のままにずっと支払ってきましたが、気が付くと総額300万円にもなる借金もあまり元金が減っておらず、この機会に整理しなければいつまでも借金の返済も終わらないと思い、広告の連絡先にも電話してみることにしました。
広告にのっていた司法事務所に電話してみると対応してくれた男性の担当者の方が親切に私の事例について丁寧に説明してくれました。そのお話の中で実際の債務整理の方法、また過払い金の有無や金額などだいたいのことを教えてもらいました。すぐにアポイントメントを取り、実際に事務所へも足を運ぶことにしました。
面談では、請求にかかる費用やどのように交渉するか、交渉の期間や流れを具体的に説明していただきました。広告は誇大コピーかもしれないと少し不安だったのですが、実際にお話を聞く中で現実的に借金を減らした上に、5年以上払ってきた利息からも相当額返済も可能という可能性もみえてきて明るくなりました。
債務整理の手続き開始
私の事情でお金を借りたわけですからきちんと返すのが必要だと強く思っていましたが、実際にはアコムや武富士等からの請求には法律で定められた利息以上の支払いをしていることがわかりました。法律に反した分までは返す必要がないと強く納得できましたし、数ヶ月先の息子の入学準備のためにもきちんとここで借金をきれいに整理しなければと強く思いました。
一つネックだったのは、請求や整理しようにも、その処理にかかる新たな費用が生じることでしたが、相談した事務所では無理のない範囲での分割払いと、過払い金の受取後に大きく清算もできるプランで進めてくださるということで安心しました。
きっかけは電車の広告でしたが、電話の対応や実際の面談でも親身になっていただき、とても信用できると感じました。また着手の時期や、金額、支払方法、交渉方法なども明確に説明していただきお任せしても大丈夫と感じましたのでこちらにそのままお願いすることにしました。また、それまでの実績も具体例を交えて示していただき、やはり経験のある事務所にお願いしたいという気持ちもありました。
プロフェッショナルなチームワーク
実際にお伺いするまではやはり「司法書士」の方の事務所は固いイメージがあり不安でした。それまでの借金の経緯や自分の家庭の事情など非常にプライベートな内容も話すことになり、それも抵抗がありました。しかし対応していただいた先生は親切で、私の離婚や借金を重ねてきてしまった事情にも深く共感してくださり、心を開いて相談することができました。
いざお願いすることになるとまずは必要な書類から集めなければいけませんでした。その指示などの連絡もきちんとくださり、スムーズに必要なものを取り揃えていくことができました。初めてのことで不慣れでも、いつでもお電話で迅速に対応してもらえました。そちらの事務所は4名のスタッフの方がいましたが、皆さんでチームワークであたっていて安心してお任せできました。
介入通知発送が行われると、消費者金融からの督促もとまり本当に心からプロにお願いしてよかったと思えました。進展などもきちんと連絡をくれるので、状況に不安もありません。
いつ頃どのようになるかとい流れも把握でき、初めてのことでしたが戸惑うこともありませんでした。連絡は基本電話で行っていましたが、こちらが直接話を聞きたいときは柔軟に対応して面接もセッティングしていただけました。和解案の作成や交渉の内容もきちんと事前に打ち合わせいただき、利息をカットしていただけるなど着実に進展もありました。ひとりではとても知識だけはあっても交渉など動くことは不可能でしたが、専門家の方が交渉してくれるので心強さがありました。
予想以上の圧縮が可能に
過払い金はこれまでの返済の中で約100万あることが分かり、そこから事務所には20%の手数料をお支払いしすることになりました。その他の諸経費が、基本報酬1社あたり31500円x4社で126,000円となり、かかった費用の語形は226,000円でした。過払い金の返還分からイオンクレジットには一括返済を行うことで交渉していただき、1割の3万円を元金から引いていただけました。総額で300万円あった借金も100万になり、イオンクレジットの分も返済できたので、残りの70万円を利息なしで24回の分割で返済できるようにしていただきました。
過払い金からイオンクレジットへの返済分を差し引いた分は、長男の進学費用にあてることもできたので本当にほっとしました。ずっと5~7年ほど借金の返済をし続けていましたが、専門家に依頼したらすぐに決着が着いて現在はきちんと返済も終わり、清清しい気分です。もっと早くに債務整理や過払い金のことを知っていれば、早くに身軽になれたのにと思います。
手続きに入れば不安も消えました
債務整理をすることで借金の踏み倒しになってしまい、ブラックリストにのってしまうのではないかという点が一番気になりました。しかし、すべて司法書士の先生を通して合法的に処理していただいたので、そのような心配はありませんでした。また職場に整理のことがばれたり、子どもの進学等に響くのではという危惧もありましたが、そのようなこともありません。全て明朗に解決していき、私は専門家の方に全てお任せしているだけでよかったのです。
また一度支払ったものを請求したり、減額の手続きをすることで、借入先の消費者金融から何か怖い電話がかかってきたりといった心配もしましたが、そのようなことも一切ありませんでした。むしろ、それまであった督促などが専門家が手続きを開始すると一切とまり、非常に安心できました。そのような不安な点も、事前の面談で先生に相談したら細かく説明いただき、大丈夫ですよと言ってもらえたので、必要以上に不安になることもありませんでした。
身軽になった開放感
一時、何も考えずに借金を重ね、子どもの進学なども危ういものにしてしまい毎日が苦しいものでした。いったいいつまで返済しなければいけないのか、子どもの生活や進学はどうなるのか胸が重苦しくつらかったですし、何か事故や病気・怪我などあり不要な出費があったらと考えるだけでストレスに満ちた毎日でした。
任意整理、過払い金の請求を行い、また借金のすべてをきちんと返済できた今は、当時では考えられなかった気持ちの軽さで生活しています。余裕のなかった頃は興味がなかった(また、できなかった)お洒落もするようになり、周りにも明るくなったね、と言われています。他にも少しづつやりたいこと、友人達と趣味を楽しみたいことがでてきて、毎日が充実しています。
動く一歩で変われました
当時はやむ負えない事情があったとはいえ、最終的に4社から借金を重ねてしまったことや計画性のなさに反省しています。知識があり、ほんの少し行動すればこのように身軽になれるのですから、自分にとって大事な情報にアンテナを向けておくのも非常に大事だと痛感しました。今後はいきあたりばったりにいかず、情報を仕入れながら確実に生きていきたいですし、もちろん貯金もしていきたいと思っています。そして何よりも人生を楽しんでいきたいです。
過払い金には時効もあるとのことですので、過去に借金をしていたことのある人は、一度弁護士や司法書士の方に相談してみるのもいいですよね。動いてみようと決断できるその一歩で私も変われました。