過払い金

デイトレーダー、資金確保の為にキャッシング!失敗で債務整理

それまで順調に利益を上げていて分散投資をしていたのですが、チャート上に長いローソク足が出現、一気に残高を大幅に減らしました。建玉によっては、翌朝にかけての深夜時間帯に大きく値を下げて、ロスカットになっている場合があって、ひとつの取引の損失が他の取引分をも上回っての損失を出すことがあります。ついに底を付いたところで、かねてから知っていたセゾンで借り入れすることにしました。

脱サラしてトレーダーに転身、ところが待っていた結末は・・・

脱サラして株とFXをするようになって、パソコン画面でにらめっこする日々を送っていました。いわゆるデイトレーダー、スイングトレーダーといったもので、売買を繰り返して利益を上げていくのを生業とする仕事です。

じっと取引時間中チャートを見ていると、他のことをして手薄になっているよりも、感覚的に次は買いが進むだろうとか、売りが進むだろうといったのがわかることがあります。

もっともウォーレンバフェット氏が語るように、取引においては長期トレードをするつもりで売買をしたほうが、手数料がかからずにすむし、上下するレート一喜一憂することもありません。しかし、その忠告を考えずに、短期トレードをしていました。

借金をしなければならなくなったのは、レートの急変によるものです。それまで順調に利益を上げていて分散投資をしていたのですが、
チャート上に長いローソク足が出現、一気に残高を大幅に減らしました。建玉によっては、翌朝にかけての深夜時間帯に大きく値を下げて、ロスカットになっている場合があって、ひとつの取引の損失が他の取引分をも上回っての損失を出すことがあります。

ついに底を付いたところで、かねてから知っていたセゾンで借り入れすることにしました。金額はおよそ50万円です。それを元手としてきっと利益を出せるという憶測のもとで、信用取引銘柄の取引に移行していきました。これらは大型安定株で、通常1株200万円ぐらいですが、それを数分の1で購入できるというものです。

実際に借りることになったのは、西友グループでおなじみのセゾンです。借りたあとは、それを大手証券会社の口座に移して、信用銘柄の購入代金にあてました。信用取引では、なかなか買えない銘柄を購入できるから、それまでのベンチャーや不安定銘柄にはない安定した値動きに期待が高まりました。とはいえ、借りて行っていることだから、おそるおそる慎重になります。

借金がパチンコや競馬に出費するのとは異なり、より投資らしいFXや株への出費です。投資と返済イメージは借りてもなお損失を出したときが懸念され、少なくとも、借金後の損失に関して考えたくないというのが本音です。

損失して50万円を返済しなければいけなくなったら、それには幾多の通勤をすることになるでしょう。浅はかでありながらも、50%ぐらい不安全な心持ちを抱いていました。

頼りにしていた雇用保険が終了間際に

借金で苦しくなったのは、収入減によるものといえます。しばらくの間は、会社員時代にかけていた雇用保険で食いつなげていたわけですが、さすがにそれも限度があります。数回の振込みが終了したあとは、収入が途絶えてしまいます。

いかにして収入を増やすか考えながらも、トレードのほうとの兼ね合いのもとで働くスケジュールをも考慮せざるをえなくなってきていました。家賃、光熱費、携帯電話代、プロバイダ代、食費、といったのが妙に高く感じるようになってきて、それらはどれもなくてはならないものだから削れなくなりました。

プロバイダの部分でいえば、マンションが光ケーブルに加入していたからそれで代用することができたかもしれませんが、それでも以前から使っていた2年契約のプロバイダを続行していました。そのほうが使いやすいというのも一つの理由です。それに加えて、一部の大企業を除き世間は不景気の雇用情勢のさなか、仕事が見つかる見込みが薄いという意識をどこかに持っていました。

近隣にある比較的値段の安いスーパー、牛丼チェーン店の利用、クーポン券の利用で、まずは食費の節約に努めました。とはいえ、一食あたりいくらかかかってしまうから、二食にすることもときどきありました。

はたまた、売れ残り品であれば割引している店を利用して、冷凍食品類の買いだめで、いっそう食費をかけないということにしていきました。食費については削れるだけ削っていきましたが、遊びに出かけるのを断るのではなく、ストレス解消として切り詰めながら過ごしました。

先輩と雑談をしていて、インターネットビジネスを考えた

借金返済をしていくことになっていき、それに応じて収入の大部分を使うことになっていきました。追いつかなくなるとバイトを追加したり、インターネットビジネスを考えるといったことをしました。

10歳ほど年長の先輩はインターネットビジネスに関心のある人だったため、居酒屋や喫茶店で雑談しながら、何かできないか考えました。すでにその人はささやかながら起業家としての一面を築こうとしていて、その流れについて話しを聞くことがありました。

何もしなければただやみくもに過ぎていくから、何か行動を起こさなくてはいけないのです。巷によくあるアフィリエイト、情報商材、ドロップシッピング、といったのも当面は検討することにしました。

ネットビジネスと、法律専門家の選定

インターネットビジネスで儲けを出すことのほか、多重債務に関して少しでも減額できないかどうか、インターネットで探してみました。すると、減額できる可能性があるかもしれないというのがわかるようになっていました。

当初は司法書士に依頼すれば済むのではないかと考えていましたが、なにぶん専門家を探す手間が省けて話が早いと思って、知人が以前依頼したことのある弁護士への相談も考えました。また、それ以前に知っていた弁護士についても、相談するのを考えていました。どの弁護士が最適なのかについては、正直いってわかりづらかったですが、各分野についての実績を読みました。

債務整理や過払い金請求については、以前セゾンで働いていたときに、少し知っていました。昔ほどあやしいものではないし、ときおり多重債務で返せなくなっている人がいて弁護士や司法書士に依頼して一連の手続きをすべて代行している方が何人かいました。

それを知ったときは、そういう借金帳消しといった制度があるものというのがわかりましたが、自分では使うことはないだろうと思っていました。何かあっても、法律の専門家による手続きで最低限の暮らしができるようになっていて、生活保護と同様に、何かあったときには制度の活用の途があることを認識していました。

繰り返しの返済を法律で解決するために

いつまでも、停滞期を長々と過ごしてはいられないと思ったからです。債務整理をしているのは、自分だけではありません。実際、セゾンの仕事をしている中で、多重債務者を何名か対応していたことがあります。延々と先延ばししていると、限られた時間を考えても不利になり、信用をも失いかねません。

日本の法律制度は生活の最低限を保証してくれるのだから、すっきりしたほうが身のためです。ただ、専門家への報酬がどのぐらいかかるのだろうか、というのはあります。きっと高額になってくるという予測がなされ、それについてもまずは相談して見積もりをしてもらうところから行うことにしました。

知り合いが以前別件(不動産関係)で依頼したことのある人だったからで、とくに多額の報酬を得るようなことはしなかったと聞きました。
信用のできる人ということで依頼することにしました。知り合いからの紹介であれば、スムーズに話を聞いてもらえやすいのではないかと思ったのと、事務所の場所がわかりやすかったです。

印象は少し明るめの気さくな様子でした

会う前は電話で話していて、少し明るめの声で、気さくな印象をしていました。紹介者の名前をいうと、覚えているようでした。会った後は、電話と変わらないトーンで話して、直後は依頼内容がうまく伝わらず、わからないといって理解していない様子でした。しかし、だんだんと状況がのみこめてきたようで、ようやく味方につくようになりました。

依頼した弁護士は当初はこちらが話している事情がわからず渋っていましたが、事情が通じたあとからは親身な対応していただいています。少し明るめの対応でノリがよさそうだから、話をしやすい人柄でした。電話で話しをして弁護士が手続きをして、進捗状況を封筒でもらうのと、面談があります。

当初の面談の中では、具体的にこうした手続きを行っていくという説明がなかったし、電話を繰り返して2度目の面談の中で次のステップを示しました。やりとりのペースとしては、ゆっくりペースです。

他の件の取り扱いがあり、スケジュールが詰まっていてとくにこちらが急ぎであることを言わなければ後回しでした。面談に関して、中3日ぐらい詰まっていて少し空けて面談になります。電話はときどきかけていましたが、通じるときと、留守のときがあります。

その法律事務所にいるのが2人なのですが、一緒に出かけるため電話をかけたときに留守がたびたびあり、とくに午前中は留守になっていました。午後にはほぼ戻ってきていて、つながるようになっています。留守中には、留守電やFAXで連絡することがあります。

弁護士報酬と、減額借り入れ額

弁護士に依頼した時点で、消費税を入れておよそ30万円から40万円ぐらいかかりました。これは結構高いという感覚を超えて、仕方がないという意識で支払いを覚悟したような形になりました。

とはいえ、消費税額は額が大きくなるにつれ大きくなり、内訳でいうと2万から3万円ぐらい加算されたように思います。ちまたにある無料相談というのを経過していないし、割合ざっくりした金額のように感じられました。

減額のおよそ10%程度が報酬になるようですが、減額約200万円のうち10%の20万円としても、弁護士に支払った額はそれ以上でした。正直いって、依頼するなら、司法書士のほうが安く済むのかもしれません。

とはいえ、弁護士に依頼することで、それ以上の問題が晴れたということは良かったと感じています。法律の専門家でなければ、おおよそ対応しないようになっているのがわかるし、実際自分でやれるところをやろうとしても手続きが進まないようになっています。

司法書士でも通用した事柄のはずですが、依頼までのスピードを考えると弁護士でよかったと思います。早く抱えている大きな悩みを依頼すれば、それで安心できます。

弁護士の扱う実績分野が気になりました

依頼前には、どの弁護士に依頼するのが適切なのかについて、考えていました。弁護士によっても、専門分野というのがあります。不動産関係の事件を扱っているところ、離婚問題を扱っているところ、刑事事件を扱っているところ、詐欺を扱っているところ、交通事故を扱っているところ、とさまざまです。このときに依頼した弁護士事務所というのは、そういった分野を限っていないところでした。

依頼前に尋ねたら、ひとまず何でもやっているという話だったわけですが、やはりそれまで解決したことのある実績ある弁護士であるほうが、その分どういう法律で手続きをしていけばよいかというノウハウを持っているものと考えました。

自分の依頼を受けてはじめてやったというよりは、以前に経験されているほうが信頼できます。しかしながら知人の紹介だから、信頼して依頼しました。依頼後に債務に関しての経験の有無という点で、少々時間がかかる印象を持ちました。他の事件も扱っていたから、時期が延びました。それでも、無事に電話や面談を繰り返して解決にいたりほっとしました。

抱えていた悩みがすっぽりと減りました

自分で抱えていた問題を弁護士に依頼することで、悩みが半分以上減りました。もちろん、その後の弁護士との対応や弁護士の対応を逐次気にかけることになりますが、身ごもっている件についてはひとまず解決です。

たとえ、まだ解決していなくて進行中であっても、依頼して仕事を開始していただいた時点で、その問題はもう解決していくという安心感につながっていきます。ただ、依頼しておきながらわがままなのですが、いったいどのぐらい弁護士報酬してもっていかれるかをちょっとだけ気にしました。

もちろん、解決していただくうえでは報酬は支払うことに躊躇しないわけですが、安いものではありません。どちらにしても、せっせとその後は労働と通勤が待っていることでしょう。

重い金利負担から解放されました

債務整理によって、重い金利負担から解放されました。将来の利息が免除されるため、完済する時期が早まるものとなっています。また、利息制限法の計算で、債務総額が減額されるにいたります。

一方で、ブラックリストに載ってしまって、5年間は借り入れすることができなくなります。こういうふうな形で借金をしないことであるという助言とともに、どうにか解決していったのが良かったと思います。

クレジットカードはその後使えませんので、それまで決済にあてていたネット取引をはじめ、すべて現金払いか銀行振り込みに切り替わります。そうすると、ときには申し込めない条件の取引に遭遇しますが、そのときは潔く諦めるようになりました。

いずれにしろ、減額することで救われるということで、依頼しないよりはしたほうがメリットがあると考えています。それまでの行動を改めるきっかけにもなるし、減額になるし、再起するうえでこの一連の手続きは不可欠なっています。