転職をしたのは自分の意志ではなく、会社の事業縮小に伴うリストラが原因でした。急遽、転職をしたのですが、収入が以前よりも3割ほど下がりました。転職できただけでも良かったという気持ちもありましたが、やはり収入が大きく下がってしまったことによって、生活はとても苦しい状況になってしまいました。
転職したことで収入が減り、借金をせざるを得なくなりました
私は30代のサラリーマンです。2004年に転職をしてから収入が激減してしまいました。転職をしたのは自分の意志ではなく、会社の事業縮小に伴うリストラが原因でした。急遽、転職をしたのですが、収入が以前よりも3割ほど下がりました。転職できただけでも良かったという気持ちもありましたが、やはり収入が大きく下がってしまったことによって、生活はとても苦しい状況になってしまいました。
転職はできたものの生活は一転して苦しくなってしまい、私は消費者金融でのキャッシングに生活を頼るという状態になってしまったのです。毎月の収入と支出を考えると、いつも4万円ほどの赤字でした。生活は切り詰めてしていたつもりですが、私には妻と子供が1人いるため、どうしても最低限の生活を維持するためにはキャッシングをする以外の選択肢が無かったのです。
消費者金融のレイクでキャッシングは最初20万円を借りたことから始まりました。
しかしキャッシングをすることで生活費の不足を補填するという生活が常態化してしまい、わずか1年半の間に3社の消費者金融から合計180万円の借金をしていました。自分でも不思議なくらいに借り入れができてしまうという状況で、お金が無くなるタイミングでいつも消費者金融から限度額の引き上げの連絡が来るのです。
その度にキャッシングをしてしまうという悪循環で、結局は借り入れ限度額までキャッシングをしてしまったのです。返済はたいへんだったにも関わらず、キャッシングすることを止められないという感じでした。
キャッシングをしていたのは消費者金融3社でレイク、プロミス、アイフルです。
この3社を選んだ理由は近所にそれぞれの店舗があったからです。金利の高さについてなどを調べることもなく、消費者金融はみんな同じだという気持ちで深く考えずに借金をしていたという感じでした。今思うと非常に計画性のない借金の仕方をしていたと思います。でも当時は、とりあえずお金を借りることだけを考えてしまっていたのです。
借金をするということには、かなり抵抗はありました。借金そのものに対して良いイメージは持っていなかったからです。しかし実際に自分がお金を借りることになると、借金に対する抵抗を感じなくなっていました。お金を得ることが目的になってしまって、借金はその手段でしかなくなっていたのです。そういう状態でしたので、借金に対するイメージは麻痺してしまった気がします。
多重債務と自転車操業の状態になり、生活が苦しくなりました
借金が増えるに従い借金の返済が嵩んでいきました。そのため、借金しないで生活することが出来ないという状態になっていて、返済をしたら借金をするという自転車操業の状態に陥っていました。そのサイクルで生活をしていくと、どんどん借金は膨らんでいくばかりで返済額も高額になっていきます。毎月返済しなければならない金額が7万円まで達していて、ますます借金しなければならなかったのです。
多重債務になってしまったのは、借金を返済するために借りる必要があったからです。当初は生活費を補填するために借金をしていたのですが、途中からは借金を返済するために借金をする必要に迫られていたのです。この頃に借金をすることを早めに止めて、何かしらの法的な手段で解決していれば、このような状態まで追い込まれることは無かったと思います。しかし、借金をしていた頃は、そういった冷静な判断をすることが出来ない状態で、借金を何のためにしているのかさえ分からなくなっていました。
生活に必要なお金は毎月20万円ほどでしたが、毎月返済しなければならない金額が7万円ほど。当時の月給の手取りが16万円くらいでしたので、完全にお金が足りない状態になっていました。最初は数万円足りないだけでしたが、借金をしたことで10万円以上足りないというところまで追い詰められていて生活が苦しかったです。
借金の返済があり生活費が足りないため、とても苦しい生活を余儀なくされていたので、友人との交友関係も疎遠になっていきました。とてもそんな余裕がなかったので、交友関係はほとんど無くなっていたのです。また、食生活も外食などは一切せず、必要最低限の物だけを食べているという状況でした。借金の返済があったので、その分を食事や衣類などを購入することを節約するしかありませんでした。家賃の支払いなどの固定費の支払いで精一杯の生活だったのです。
新規での借金ができななくなり、生活に行き詰まりました
借金の返済をするために借金をするという状況でしたので、常に新たな借金をし続けなければなりません。そのため、常に消費者金融への借り入れ限度額いっぱいまでいってしまいます。
借金をしていた消費者金融3社すべて借り入れ限度額まで達してしまい、新たに消費者金融に新規で申し込みをしようとしました。しかし、4社目となる消費者金融での申し込みを行ったものの、審査に通りませんでした。
おそらく、私の債務の状態を調査してみた結果、貸すリスクが高いと判断されたのだと思います。この審査に否決された経験が、借金問題を解決するきっかけになったと思います。当時は借金が出来なければ生活は成り立たないという状態で、借金の返済もするのさえ借金したお金でしていました。そんな状況でしたので、もう借金が出来ないと知ったことは、この生活が終わりに来たことを意味していると思ったのです。皮肉なことに、借金が出来なくなったことによって、借金問題を解決せざるを得なくなったのです。
借金の問題に詳しい友人に相談して、市の無料相談を薦められました
新規での借金が出来なくなって、借金の返済も滞納するようになっていました。当然、レイク・プロミス・アイフル…消費者金融から山のように督促の連絡が来るようになっていました。
私はまず借金の問題に詳しい友人に借金があること、そして返済が困難な状況であることを相談しました。その友人に弁護士に相談することを薦められて、住んでいる市で運営している弁護士の無料相談に行きました。市で運営している弁護士の無料相談を受けることにしたのは、相談が無料だったからです。当時は弁護士に相談するお金の余裕さえ無くて、無料で弁護士に借金について相談できる手段が無料相談しかないと思ってのです。
債務整理について知ったのは、弁護士に相談に行った時に弁護士に教えてもらったのが最初です。その時に、過払い金請求という制度についても初めて知りました。私は借金問題の解決とは自己破産するしかないと思っていたので、債務整理や過払い金請求について初めて知った時は、とても驚きました。そんな制度があることを知らなかったからです。
私は自己破産をすることよりも、債務整理をして過払い金請求をしたいと思いました。なぜなら、それまで長い期間にわたって高い金利での借金を繰り返し、返済を続けていたので過払い金があるのではないかと思ったからです。
弁護士から過払い金請求について教えてもらい過払い金があると確信
債務整理と過払い金請求を弁護士に依頼しようと思ったのは、自己破産に対して抵抗があったのもあります。また、借金をしていた期間が8年ほどあって、その間に返済をしてきたお金に過払い金があるのではないかと感じたのです。
私が消費者金融と契約した当時の金利は25%を超える高金利でした。そのため毎月の返済額の中における利息の割合は非常に大きいものでした。以前から返済を続けてきて疑問に思うほど元金が減らず、利息だけ返済しているという感覚があったのです。そういう理由もあって過払い金があるはずだという気持ちが大きくなってきたのです。
債務整理と過払い金請求を依頼した弁護士は、市で運営している弁護士無料相談に行った時に相談に乗ってくれた弁護士です。債務整理や過払い金請求について無知な私にも、分かりやすく色々と親切丁寧に教えてくれました。そのため、その弁護士にとても信頼感があり、この弁護士に是非お願いしたいと思ったので依頼することにしました。
弁護士は事務的にではなく人間味がありました
弁護士に相談に行く前は、自己破産することを考えていました。弁護士には事務的に、自己破産の手続きをしてもらおうと思っていたのです。しかし弁護士に相談してみて、弁護士から債務整理と過払い金請求について親切に教えてもらいました。そのため、弁護士は事務的なイメージがありましたが、とても人間味のある親切なイメージに変わりました。
私が相談した弁護士は、70代近い年配の弁護士でした。その弁護士は自己破産したいという私の申し出に対して「まだ若いのだから破産はやめよう」と言ってくれました。そして債務整理という手段があること、過払い金請求という手段があることを丁寧に時間をかけて教えてくれました。
その時の弁護士の対応は、とても親切で分かりやすい説明でもありました。借金をしている私にとって、借金の問題を人に話すということは、とても恥ずかしい気持ちがあるものだと思います。自分をさらけ出すような気持ちあり、少なからず抵抗がありました。しかし、弁護士の親切な対応によって、そういった気持ちも随分と和みました。
弁護士に債務整理と過払い金請求に依頼をしてからは、2、3度電話で連絡を取り合いました。電話でのやり取りは、すべて事務的なやり取りだけです。弁護士が消費者金融と交渉する上で必要なことを確認されただけです。結果的に弁護士には債務整理を依頼してからは、しばらく会うことはありませんでした。弁護士に会ったのは、債務整理が無事終わり報酬を支払いに行った時だけです。
借金が無くなり、過払い金が返還されました
弁護士に相談に行った時は、市で運営する弁護士無料相談だったので相談は無料でした。弁護士に債務整理と過払い金請求を依頼した結果、借金は無くなり過払い金として15万円返ってきました。正直この結果には、とても驚いたのを覚えています。過払い金があるだろうとは思っていましたが、借金が無くなるとは思っていなかったからです。
それだけ多くの返済をしていたことに驚きがあったと同時に、とても安堵しました。今まで毎月とても苦しい中で返済していたこともあって、もう返済しなくて良いという事実に安堵したのです。弁護士には債務整理と過払い金請求を依頼した報酬として13万円を支払いました。
借金が無くなって過払い金まで返還されるという結果を考えると、弁護士の報酬は高いとは全く感じませんでした。債務整理と過払い金請求を依頼してから2ヶ月後にこのような結果になると思っていなかったこともあり、弁護士にはとても感謝の気持ちでいっぱいでした。長い間借金に苦しんでいただけに、嬉しい気持ちが溢れました。
借金問題を法的に解決することでペナルティがあるのではと不安でした
弁護士に依頼する前は法律的なことを何も知らなかったため、自己破産するしか借金問題を解決する手段は無いと思っていました。そのため、自己破産をしたらどういうペナルティがあるのだろうかと不安に思っていました。もう借金はもちろん住宅ローンを組んだり、自動車のローンを組んだり出来なくなるのではないかという不安があったのです。
また、自己破産をしたら人に知られてしまうのではないかという不安もありました。しかし実際に弁護士に依頼をしてみて、自己破産だけではなく債務整理や過払い金請求という手段があることを聞いて、少し安心しました。弁護士には自己破産ではなく、債務整理や過払い金請求をすることを薦められたので、自己破産はやめることにしたのです。債務整理をするにあたって分からないことは、何でも弁護士に質問しました。
自分一人で考えていても分からないことが多くあったので、弁護士のような専門家に聞くべきことを聞いておこうと思ったからです。その結果、依頼前に不安の思っていたことは解消されていきました。借金問題を弁護士に相談して、法的に解決することに抵抗があったのですが、依頼時に色々と教えてもらえたことで不安は全く無くなりました。
落ち着いた生活を取り戻すことができました
債務整理と過払い金請求を行ってから、借金の返済が無くなったことで生活に落ち着きが戻ってきました。現在も生活は楽ではありませんが、借金の返済に追われていた頃に比べて生活は楽になりました。金銭的なことだけではなく、借金があった頃より精神的な負担が減ったことが大きいです。
生活が楽ではなくても色々と節約することによって、生活は何とか成り立たせることができています。借金をしていた頃は生活が破綻してしまっていて、いつも精神的にも物理的にも追い込まれていました。現在はそういった追い込まれるような気持ちはありません。借金をしていた頃には疎遠になっていた人間関係を取り戻し、食生活も以前よりは良くなりました。
それも全て、債務整理と過払い金請求をしたことによって得られた結果だと思っています。
債務整理と過払い金請求をして借金が無くなったことが嬉しいです
借金の返済に追われていた生活を抜け出すことができたのは、債務整理と過払い金請求をしたお陰です。もし弁護士に相談していなければ、このような結果を得ることは無かったと思います。債務整理をしたことにより、しばらくは借金をしたりローンを組んだりできなくなることは残念です。
しかし、借金の問題に悩んだのは自分に原因があるので、当分は少し自分の生活を見直してみようと思っています。債務整理することで借金の問題は解決しましたが、借金をしなければならない原因となった部分は解決されていません。転職をして収入が減ったことで借金をしたのが原因ですので、まずは借金をしなくても良い生活を維持していきたいと思います。それでも、債務整理をして借金が無くなったことは本当に良かったと思っています。