過払い金請求によって戻って来たお金で借金完済できました

2003年から2010年くらいにかけて、武富士、プロミスの消費者金融とクレジットカード会社からのキャッシングで合計150万円ほどの融資をもらいました。当時、歩合制の営業職をしていて、成績の善し悪しによって給料は大きく変わり、成績が悪かった時につい生活費が不足してしまい借り始めました。来月頑張って良い成績を出せば、すぐ返済できるだろうと気軽に考えていました。

歩合制の営業職。成績の悪かった月に生活費が足りなくなり、キャッシング

利子がかさんで自転車操業。借金によって次第に生活は苦しく…

融資額自体はさほど高額ではないですが、もちろん利子がかなり溜まっていきます。最初はほんの生活費の足しにと少額から始まったのですが、やがて月々の返済が膨らみ、自転車操業の状態に陥ります。最初はプロミスだけだった融資先も、クレジットカードのキャッシングからも借りるようになったのです。

給料が出ても、最初の数日で家賃、光熱費、携帯代などの固定費に加えてそれぞれの返済があり、給与のほとんどがすぐ無くなってしまうほど。それでもすぐ生活スタイルを改めようとせずに、来月こそ好成績で給料をたくさんもらえば平気だなどと考えていました。

彼女との結婚を考え、借金返済を決意

少しずつ返済はし続けましたが、利子もありなかなか減りません。なんとかかんとかやりくりをしているだけで、半年がたち、一年が経ちと月日だけが流れます。そろそろこの悪循環を打破しなければと考えたのは、付き合っていた彼女との結婚を考えた時です。

今の借金を抱えたまま家庭を持つわけにはいかないと心に決めて、自分の生活の中で不要な物、特に無駄遣いをやめて返済におおく当てました。借金がある割には新聞をとったり、毎月ゲームソフトを何本も買って遊んでいたりしていたので、それらをやめ、持っていて使わないものは売って現金にして返済にあてました。

結婚。妻に内緒で過払い請求を決意をしたきっかけと本音

残り20万円ほどの残債となった2012年に無事に結婚しました。
ただ残りの残債のことは妻には内緒にしており、それくらいならすぐ返せると考えていました。

そんな折、TVや雑誌などで多く報道されていた過払い金請求のことを知り、自分と同じように悩んでいる人がたくさんいるんだと励まされつつも自分も過払い金請求の相談をしてみようと決意しました。

CMなどでも有名な司法書士事務所のドアをたたきました。その時点では半信半疑で、残債が減ったり過払い金が戻ったりする事は信じられなかったのですが、相談料や初期費用はゼロ円で、過払い金に乗じた金額を手数料として払うという仕組みだったので相談しました。

自分の借金が楽になる、過去のものが戻ってくるかもしれないと淡い期待を抱きつつも、本心では自分の怠慢さが生んだ借金をどうにかしようなんて都合良い後ろめたさもありました。ただ、司法書士の人に本音を語ると、そういうお金を必要としている人に文字通り法外の金利を乗せて儲けていた金融業者の方がもっと問題なのだから、あなたは被害者です、と言ってくれて気が楽になりました。

まさかこんなに戻ってくるとは！過払い請求により戻ったお金、なんと88万円

それから2ヵ月ほどで連絡があり、各金融業者が示談に応じ、結果としては88万円ほど過払い金があり、4ヵ月後をめどに振り込んでくれるとのことです。まるで夢のような気分でした。まさか本当に払いすぎた金利が戻ってくるとは…。

最初に相談のため司法書士の事務所に足を運んだだけで、全て手続きなどもやってもらい、私は最初の質問に幾つか答えただけなので、そのギャップにも驚いたものです。間もなく80万円が振り込まれました。成果報酬として、当初の約束通り10％ほどを司法書士事務所に払いました。

10年ぶりに借金生活から解放された！心配していたその後の信用情報は…

自分が想像以上に大きな額だったので驚きましたが、これまで支払い続けてきた利子がどれほど大きなものだったのかとむやみに融資を受けたことに反省しました。
その80万円で残っていた残債を全て返し、10年ぶりくらいに借金生活から開放されました。過払い請求に出会えたおかげで、気持ち的にも経済的にも楽になりながらも、もうこの10年間のようにお金で悩みたくないと考え、給料の計画的な仕様をするため家計簿をつけ始めました。

過払い金請求をして良かったことはやはり払いすぎた金利が戻ってきたことです。
悪かったことは全くありません。一部では信用情報に傷がつくという声もありますが、私の場合はそのあともクレジットカードが作れましたし、過払い請求から数年後住宅ローンも難なく組めました。
住宅ローンを組む際に過去の信用情報も取り寄せましたが、そこには過払い金請求についての記載は全くなかったので、そういった信用記録を汚すことはなさそうです。

もし同じように過去の融資で困っている方がいれば、ぜひ過払い金請求をすすめてあげたいなと思います。