過払い金

アコムから過払い請求をする前に押さえておきたい対応状況

消費者金融の中でも大手で知名度もあるアコムとなりますので、多くの方が利用された経験があるのではないでしょうか。ここではアコムに過払い金請求を行う前に読むことで対応状況や回収率、返還までの目安など具体的なイメージが描ける事ができ、アコムという業者はどのような業者であるかを理解する事ができますので役立てて下さい。

アコムとは

アコム株式会社は三菱UFJフィナンシャルグループに属する日本の貸金業者で、マスターカードがライセンスを与えている日本国内唯一の消費者金融です。

多くの債権者が過払い金請求を起こしたことから経営へのダメージを受け大きな赤字計上となりましたが、リストラや独自のサービスの充実を計り2008年に三菱UFJフィナンシャルグループの凍結子会社した事で銀行の傘下で経営を行えた事で規模の小さな中小企業のような倒産することなく現在も業務を継続しる企業です。

アコムの直近の経営状況

直近のアコムの経営状況を決算から見てみますと、消費者金融大手の中でも上位を占めており、有価証券報告書のデータによりますと営業利益、経常利益、純利益とも10は超えており3年連続で黒字、100億円以上の当期純利益も得ていますので問題があるとは言えず比較的良い経営状態にあります。

今日、明日ですぐに倒産に追いやれられる事はまず考えられませんが万が一の事を考えると経営状況が良い時に過払い金請求を行うことに越したことはありません。

アコムの過払い金請求の対象期間と当時の金利は?

過払い金請求には時効があり最後に取引があった日から10年以内が原則となります。アコムでは貸金業法改正以前の2007年以降では~27.375%の上限金利で利息をとっていましたが、改定後は12~18%の金利を他の消費者金融よりも早く先駆けて導入し、2016年8月現在では3%~18%の金利となっています。

次にアコムでの過払い金請求の対象期間は2007年6月18日に利息制限法で定められた上限金利18.0%に改正しましたので、2007年6月17日以前からアコムを利用していた事が押さえておきたいポイントとなります。

アコムの過払い金請求で多い傾向や特徴

過払い金請求を行う方法には和解交渉や訴訟がありますが、アコムの特徴としては1年、2年という長い期間ではなく変換を受けられるまでのスピードを重視する事で数回の電話連絡だけで過払い金の返還が受けられる特徴があります。

また代理人を立てず個人で過払い金請求を起こす場合の和解交渉にて押さえておきたいポイントに、アコムでは個人で過払い金請求を起こした場合は過払い金に対して50%、弁護士や司法書士などの代理人が行った場合は80%と相場が決められているのが特徴です。つまり誰が過払い金請求を行うかによって実に30%もの返還率に差が生じることになり、アコムは人を見て和解交渉を行いますので注意が必要となります。

本人が過払い金請求を起こすことで50%の返還しか受けられない、代理人を立てれば80%の返還相場となりますが弁護士費用がかかりますので、過払い金が多ければ代理人を立てて過払い金請求を行う方がメリットはあると言えるでしょう。

 

アコムから過払い金が返還されるまでの期間の目安

過払い金の返還を受けられるまでの期間は気になるところですが和解交渉か訴訟まで至るかで期間にも開きが生じます。

□裁判(訴訟)を起こさず、話し合いにより和解した場合

本人、代理人の場合でも和解交渉では3~6か月という短い期間で過払い金の返還を受ける事ができます。
ただ受取額の相場が本人だと50%、代理人だと80%ですが弁護士費用がかかることになります。

□裁判(訴訟)を起こした場合

本人、代理人とも6~12か月という長い期間となりますが、過払い金請求の100%が受取額となります。
ただ本人だと訴訟費用、代理人だと訴訟費用に加え過払い金返還成功報酬という各事務所で決められた2~5%ほどの費用が発生することになります。

アコムの過払い金請求の回収率の目安

アコムでの訴訟では過払い金全額の返還に加え過払い利息(年率5%)まで請求することができますが、訴訟を行ったからといって100%の返還を受けられるわけではありません。アコムでの和解交渉では本人、あるいは代理人の希望額に限りなく近い金額を提示する傾向が高く代理人を立てた場合80~90%の回収率が見込めます。

和解交渉でのポイントは入金されるまでの期間で少しくらい期間が長くなってもいいなら90%、スピード重視なら80%といったように回収率に開きがあるので上手く活用すると良いでしょう。

 

アコムに過払い金請求する時の注意点

アコムに過払い金請求を行う時には他の貸金業者やアコムが保証会社となっている銀行からの借り入れについても注意しなければいけません。

 

別業者名からの借り入れについても完済しておくこと

アコムで過払い金請求を行う際に他の貸金業者からの借り入れも完済しておくことで本人、代理人とも一括で過払い金請求を行えるメリットがあります。

 

アコムが保証会社になっている銀行からの借り入れについても完済しておくこと

銀行での借り入れは低金利のため過払い金が発生する事はありませんが、アコムはバンクイックの保証会社ですのでバンクイックのカードローンを延滞で過払い金返還に不利益が生じアコム事態が債権者となるため過払い金の請求を原則拒みますので、保証している会社に債務が残っていないかどうか確認してから過払い金請求を行うようにしましょう。

 

一度完済してまた借入れをしている場合

アコムを1度利用して完済して再度お金を借りた場合では、2回目の融資を申込んで契約を結んだ日から数えて10年以内が過払い請求の返還対象期間となります。

 

過払い金請求の時効に注意

過払い金請求には最後に利用取引があった日から原則10年以内となっています。

 

アコムの過払い金請求を専門家に依頼するメリット

代理人を立てる事で期間は長くなりますが回収率の高い返還を受ける事ができ、全てお任せすることができるので自分では何もしなくてもいいというメリットがあります。特にアコムでは和解交渉にて本人か専門家で30%もの受取額の差がありますので専門家に依頼する価値は非常に高いものがあります。

アコムの会社概要

商号:アコム株式会社
URL:http://www.acom.co.jp/
本社所在地:東京都千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル
資本金:638億3,252万円
貸金業者登録番号:関東財務局長(9)第00022号
その他のサービス:キャッシュワン