カード・ローン

キャッシングにはどんな種類がある?返済方法や遅延への対処法とは

そもそもキャッシングとは「現金を借りるサービス」です。商品をクレジットカードで決済する方法とは異なり、現金を直接ATM等から引き出すことができるサービスをキャッシングと呼んでいます。

クレジットカードに付帯されているキャッシングは海外でも利用することが出来るので、急に現地のお金が必要になった時に便利なサービスです。ではキャッシングには具体的にどんな種類があるのでしょうか。

キャッシングの種類は3つ!気軽にお金を借りる前に借入先を知っておこう

キャッシングの種類は3つに分けることができます。クレジットカード・貸金業者・銀行の3つです。金融サービスを提供する企業はキャッシングサービスを行っており、金利は法律の枠内で各社によって異なっています。

キャッシングを3つの種類別に解説

①クレジットカードのキャッシング

クレジットカードのキャッシングは海外でも使えることもあり、利用者が多いサービスです。借入は審査によりますが一般的に10万円から100万円を限度内としており、それ以上の金額はキャッシングできません。金利は15%から20%に設定されており、クレジットカードに機能が付帯されていても申し込みが無い場合には利用できません。

クレジットカードでキャッシングをしたい場合にはATMを使います。カードを差し込んで預貯金を引き出すように手続きを行います。また、WEBキャッシングが可能な場合は自分の口座に送金してくれます。

②貸金業者のキャッシング

有名消費者金融を始めとする多くの貸金業者はキャッシングが主力の業務です。大手の消費者金融の場合は30日間金利が0円である、即日の審査を実施するなどをアピールし集客を図っています。

クレジットカードや貸金業者と比較すると、キャッシングできる額は少なめです。最大を50万円程度にキャッシング枠を設定している貸金業者が多く、金利は18%前後を相場としています。初めての借入をされる方には高めに金利設定が行われています。

③銀行のキャッシング

キャッシングについては銀行も積極的に行っています。金利はクレジットカードや貸金業者に比べると低く、2%から15%程度の中で運用されています。総量規制の対象外のため、借りやすくなっています。

一方で、貸し倒れを防ぐために審査は厳しく行われています。場合によっては1週間以上かかることもあります。また、銀行によっては支店のない遠方の地域にお住まいの方の利用をお断りしていることがあります。なお、ネット銀行の場合はこうした制限はありません。

キャッシングとローンはどのように異なるの?仕組みを詳しく解説!

お金を借りる方法にはご紹介の種類の他に「ローン」もあります。では、キャッシングとローンは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。2つの借り方の共通点と違いについて解説します。

キャッシングとローンの違いとは?

キャッシングを使っている企業では、お金を貸す方法としてローンもサービスとして提供してます。ローンとキャッシングは現金を借りる、という視点では全く同じサービスです。

一方で、貸金を行う企業はキャッシングとローンを異なるサービスとして説明しています。貸金に特化した契約をローン、クレジット機能に貸金の機能を付加したものをキャッシング、と呼ぶこともあります。この場合ローンの方が金利は低く、借り入れられる金額も多めです。

実はローンとキャッシングには明確に分ける定義はないのですが、一般的にローンの方が金利が低いため借りやすいサービスです。特に銀行の提供する車や教育のローンは審査が厳しい分、大変低めの金利が設定されています。

キャッシングとローンは使い分ける方が良い?

明確な定義による分け方はないのですが、キャッシングとローンには違いを設けている企業が大半です。では、実際に使う場合には使い分ける方が良いのでしょうか。

一般的にキャッシングはクレジットカードとセットで提供されることが多く、ショッピングと併用しながらキャッシングも使いたい方におすすめです。一方で金利は高めに設定されているので返済には注意が必要です。

ローンは目的に特化して審査を受けて借り入れるか、カードローン専用の契約を行います。金利は低く、長期的な資金を得たい方にもおすすめです。しかし便利なショッピング枠は付帯されていません。

このような違いがあるため、気軽に少しだけ借りたい場合にはキャッシング、お金を低金利で借り入れたい場合にはローン、と使い分けると良いでしょう。但し、両者を併用すると借り過ぎに陥る可能性があるので気を付けましょう。

キャッシングへの返済はどう行う?種類豊富な返済方法を詳しく解説!

キャッシングは大変便利な機能のため利用者も多いですが、お金を借りた以上は返済をしなければなりません。では、キャッシングの返済はどのように行うのでしょうか。返済にも種類があるため、クレジットカード・貸金業者・銀行の3つに分けて解説します。

キャッシングの返済方法の種類とは

クレジットカードのキャッシングへの返済方法

クレジットカードのキャッシングの返済方法は返済期日が設けられています。例えばあるクレジットカード会社のキャッシングでは、毎月10日までのご利用分を当月の24日にご利用明細書を発行し、翌月2日に返済する仕組みです。

返済方法は2種類あり「リボルビング払い」と「一回払い」があります。リボルビング払いの方が返済金額は少額ですが、金利が高く返済期間も長くなるので注意が必要です。

貸金業者への返済方法

貸金業者のキャッシングへの返済方法は基本的に3つの種類が用意されています。業者指定による期間ごとに返済する、ご希望の日に返済する、毎月指定の日に口座振替にする方法です。各社によりサービス内容には差異があるので注意しましょう。

貸金業者は街中やロードサイドに自社独自のATMを設けたり、コンビニなどにある提携ATMでも返済ができます。提携ATMの場合には別途手数料が発生することが多いので余分な出費になりすぎないように注意しましょう。

銀行への返済方法

銀行のキャッシングへの返済方法は地方銀行やネットバンクによって大きく異なっています。例として、あるネットバンクでは毎月15日までのご利用分と手数料を翌月に口座引き落としとしています。

都市銀行や地方銀行のキャッシングの場合は返済口座を自行の口座と指定しており、入金を毎月行う必要があります。またご契約によってはリボ払い式になっているため返済回数が多くなる可能性があります。余裕がある時に元利一括返済を行うことがおすすめです。

キャッシングへの返済に遅延した場合の対処法は?

キャッシングは種類も多く国内、海外問わずに利用できることや現金を手軽に引き出せることもあり、大変多くの利用者がいます。一方で返済に困り、多数のキャッシングを利用してしまう人が多いのも事実です。

返済の種類の中にはリボ払いなど高額な返済に発展する場合もあります。返済に困ったら次々と新しい借入を増やすのではなく、まずは一度立ち止まって法律相談を行うことがおすすめです。また、古い契約を長年返済している場合には過払い金がある可能性もあります。

法律相談を受けると、任意整理や個人再生を始めとする債務整理についてアドバイスをもらえます。債務整理にも種類があるため自分に合った方法が見つかります。また、周囲にも知られることなく相談が可能です。返済に向けてまずは司法書士や弁護士からアドバイスを受けましょう。