借金

借金の相談は誰にできる?おすすめの相談先や解決のポイントとは

どうして借金は増えてしまうのでしょうか。まずは借金の原因を知り、解決に向けて問題を整理する必要があります。現在まだ督促がない方は、この記事をきっかけに借金を減らすチャンスです。

借金の原因は多岐に渡りますが、大きく3つに分けることができます。それではまず、借金の原因を具体的に解説します

どうして借金は増えてしまうの?主な3つの原因とは

借金の原因は主に3つに分けることができます。それは「浪費」・「生活費」そして「事業費」です。もしも現在借金がある場合は、ご自身がどこに該当をするのか参考にしてみてください。

1.浪費が原因のケース

借金がかさむ原因の1つ目は浪費です。借金に苦しんでいる方の多くに浪費の傾向が見られています。競馬やパチンコを始めとするギャンブル、ブランド品などのショッピングが浪費の中心です。

また、投資目的だったとしても借金を繰り返して先物投資やFXなど投機性の高い運用へお金をつぎ込んでいる場合は、浪費と言えます。ギャンブルやショッピングだけが浪費ではないので注意が必要です。

2.生活費が原因のケース

2つ目の原因は生活費です。順調に返済していても思わぬ原因で足元をすくわれやすいのが、生活費への借金です。奨学金や教育ローン、住宅ローンなどが生活費を圧迫し、借金が膨らんでしまう原因になります。

給与で順調に返済出来ていても、社会情勢の変化や急な病気、いくつかのローンの返済が重なることへの負担感から、新たな借入を増やしてしまうのです。一般の方が陥りやすい借金の負のループです。

3.事業費が原因のケース

最後に3つ目の原因は事業費です。法人経営者や個人事業主の方は事業資金を借り入れる際にご自身が保証人となっていたり、個人でも借入を重ねているケースがあります。

こちらも生活費と同様に、順調に返済出来ている間は問題がありません。しかし、事業の状況によっては急激に借金が増えてしまいます。本来事業費と個人の費用は分けるべきですが、返済に追われ始めると次々融資を増やしてしまうのです。

借金の相談はどんなところがある?おすすめの相談先を紹介

借金の相談をすることは勇気のいるものです。しかし、早めに相談をすることで心の重荷も少なくなります。この項では安全でおすすめの借金相談先を紹介します。

1.日本司法支援センター(法テラス)

日本司法支援センターとは通称「法テラス」と呼ばれている、独立行政法人に準じた法人です。法務省や司法機関、日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会などの協力により運営されている組織です。

法テラスは全国に展開されており、メールや電話での借金相談も受け付けています。公的な相談先として安心できます。また、資力要件と呼ばれる条件をクリアしていれば弁護士や司法書士に無料で相談をすることも可能です。

法テラス公式ページリンク https://www.houterasu.or.jp/index.html

2.日本弁護士連合会(弁護士会)

日本の各都道府県には、弁護士会と呼ばれる弁護士が所属する組織があります。弁護士法によって定められた法人として運営されています。例として東京には東京弁護士会、東京第一弁護士会、東京第二弁護士会があります。

各地にある弁護士会では借金の相談を受けるために無料相談会や有料相談会を開催しています。開催方法は各弁護士会によって異なっているため、事前に確認をしましょう。

日本弁護士連合会ページリンク https://www.nichibenren.or.jp/ 

3.日本司法書士連合会(司法書士会)

日本司法書士連合会は司法書士が所属する組織です。通称司法書士会と呼ばれており、弁護士会と同様に、日本の各都道府県に展開されている組織です。司法書士会でも借金の相談に対応しています。

各地にある司法書士会では、無料や有料の相談会を実施しています。電話無料相談なども開催されているので、最寄りの司法書士会にあたってみると良いでしょう。

日本司法書士連合会リンク https://www.shiho-shoshi.or.jp/ 

3.独立行政法人 国民生活センター(消費者センター)

独立行政法人国民生活センターは、通称消費者センターと呼ばれている相談機関です。借金問題はもちろんのこと、商品やサービスに関する相談もメインに受付しています。闇金相談なども可能です。

消費者ホットラインである188に電話をすると、最寄りの消費生活相談窓口に誘導されます。また、窓口でも消費生活アドバイザー等の資格がある担当者が相談に応じてくれます。

独立行政法人国民生活センターリンク https://www.kokusen.go.jp/ 

4.その他の相談機関 

その他、多重債務や借金問題に関しては各自治体や社会福祉法人が主催となり、無料や有料の相談会を開催しています。こうした催しは各団体のホームページで紹介されており、弁護士や司法書士が当日相談に応じています。

また、日本貸金業協会や財団法人日本クレジットカウンセリング協会などでも借金の相談を受けています。安全な相談先は金融庁のホームページでもリンクが紹介されているので、参考にしてみてください。

金融庁多重債務についての相談窓口リンク https://www.fsa.go.jp/soudan/

違法な金融業者には絶対に相談をしないこと

借金の悩みは打ち明けにくく結論を先延ばしにしてしまう人も少なくありません。違法な金融業者に相談をし、事態を悪化させてしまう人もいます。違法な金融業者からは絶対に借りず、相談も控えましょう。

違法な金融業者は近年SNSを中心に活動を活発化させています。こうした金融は個人間金融とも呼ばれており、貸金業法に違反している恐れがあります。給与買取をうたう給与ファクタリングからも借りないように注意しましょう。

SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!金融庁リンクhttps://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/kinyu_chuui.html

弁護士や司法書士に借金を相談する5つのメリットとは?

安全で信頼のおける借金の相談先についておすすめしましたが、相談先のほとんどで、弁護士や司法書士が問題の解決を行っています。では、弁護士や司法書士に借金の相談をするメリットとはどんな点でしょうか。5つに分けて解説します。

1.法律知識の下でアドバイスをもらえる

弁護士は司法書士は法律の専門家です。現在の借入状況をヒアリングし、今後借金をどうするべきか的確なアドバイスをくれます。すでに債務超過傾向の方には、債務整理に関するアドバイスも可能です。

2.緊急性の案件も、速やかに対応できる

弁護士や司法書士は督促状や裁判所からの通知を確認すると、それがどの程度緊急性の高い案件なのか判断できます。すぐに相手方へ受任通知を発送し、督促を止めることや裁判所への対応も可能です。

特に現在裁判所からの通知が来ている場合には、放置をすると給与の差し押さえなどのリスクも上昇します。借金に関する通知は怖くても放置をせず、すぐに弁護士や司法書士に相談しましょう。

3.債務整理を開始できる

現在借金の返済に行き詰っている場合は、債務整理を検討すべき段階です。弁護士や司法書士は債務整理に関してのプロフェッショナルとして、相談に応じることができます。

債務整理に関しては一般的な相談員では対応が出来ません。早期に返済額を減らしたい、自己破産をしたいと考えている場合には、まずは弁護士や司法書士に相談を開始しましょう。

4.過払い金が見つかる

弁護士や司法書士に借金の相談をすると、借入に関して詳しい調査を行います。古い借入で長年返済を続けている場合、過払い金が発生している場合があります。

過払い金が発生していた場合、弁護士や司法書士は回収に動くことが可能です。無事に回収が出来ると借金が大幅に減る、完済できる可能性もあるので、まずは過払い金についても調査を依頼してみましょう。

5.時効の借入が見つかる

債権回収会社などから突然古い借入に関して通知が来た場合、詳しく調査をすると既に時効が完成している借入の可能性があります。しかし、ご自身で返済の約束をしてしまうと再び返済する必要があります。

見覚えのない借入、古い契約からの通知の場合はご自身で対応せず、まずは弁護士や司法書士に通知の中身を確認してもらうことがおすすめです。

借金の解決の近道は、弁護士や司法書士に悩みを打ち明けることです

この記事では借金に関する相談先について解説しました。数多くの相談先がありますが、借金解決の近道は、弁護士や司法書士に悩みを打ち明けることです。債務整理も視野に入れれば、辛い借金も早期に解決できます。

多くの弁護士や司法書士は借金の相談に関してまずは無料で応じています。返済に悩み、生活がひっ迫している場合には速やかに相談をし、借金から1日も早く抜け出しましょう。