借金

悪質なヤミ金融はどのように対処すべき?督促や取立を止める方法とは

ヤミ金融とは出資法を守らず、貸金業法にも違反し営業の届け出すら行っていない違法な金融業者のことです。業者の多くは所在を隠し、携帯電話やメールの連絡先だけを公開しています。

昔から違法な金融業者は潜伏していましたが、現在はスマートフォンの普及や正規の金融業者に似せたHPも増加しており、普通の金融業者との見極めが難しいケースもあります。

ヤミ金融の対処法はまずは借りないこと。ヤミ金融業者を見極めるコツとは

悪質なヤミ金融への対処法は、まずは借りないことです。そのためにはヤミ金融の常套手段を知っておくことが望ましいでしょう。一度借りてしまうと悪質な取立に悩まされてしまいますので、ヤミ金融を見極めるコツを知っておきましょう。

お金を借りる前に、ヤミ金融か否かを調べる4つのコツ

①登録貸金業者について検索する

貸金業を経営するには、都道府県知事か財務局長に貸金業登録を行います。貸金業登録を行うと、「貸金業者登録番号」が付与されます。この貸金業者登録番号が無い業者は全て違法です。

しかし、悪質な無登録の金融業者は存在しないデタラメの登録番号を名乗ったり、有名消費者金融の登録番号に似せた番号を表示しています。そのため、借入をする際には金融庁が提供している「登録貸金業者情報検索」を使って調べて、事前に対処するようにしましょう。

②ブラックリストOKは違法

ヤミ金融業者は既に複数の借入がパンク状態となり、返済に困っている方をターゲットにしています。そのため「ブラックリストOK」を名乗るケースが散見されます。

正規の貸金業者は信用情報機関の情報に基づき、返済能力が乏しい状態の方に貸し付けることは行っていません。近年流行化しているクレジットカードの現金化や給与ファクタリングなども違法ですので注意しましょう。

③違法金利で貸している

ヤミ金融の最大の特徴は違法金利です。ブラックリストOKを掲げているのは違法金利で稼いでいるためです。日本において現在金利の上限は20%までとなっており、リボ払いのような高金利でさえ15%台です。ヤミ金融はこの上限を大幅に超える貸金を行っています。

しかし、給与ファクタリング等の新手のヤミ金融業者はこうした金利を表示しておらず、うっかり手を出してしまう方もいます。借りてしまう前に金利について計算をするのも対処法の1つです。

④所在地がわからず、店舗の電話番号が携帯のみ/h4>

ヤミ金融は店舗を構えず、アパート等に潜伏しています。そのため、HPは稼働していても所在地は記載しておらず、店舗の電話番号も携帯電話のみのところが多数です。警察の動き次第ですぐに逃げられるように隠れているのです。

かつてヤミ金融は090金融とも呼ばれていましたが、現在は携帯電話の番号すら明示せず、LINEでのみ運営しているヤミ金融も増加しています。SNSを使ってしつこく融資を宣伝しているのは違法な業者の可能性が高いでしょう。

もしもヤミ金融業者からお金を借りてしまったら?正しい対処法とは

どれだけ注意をしていても、目先の返済に追われていたらヤミ金融業者からお金を借りてしまう可能性もあります。では、もしも借りてしまったらどのように対処をするのが正しい方法なのでしょうか。

ヤミ金融問題に立ち向かう2つの対処法

ヤミ金融の特徴は、何度も執拗に電話やメールで取立を行うことです。自宅のみならず、強引な業者になると勤務先や家族にも執拗な電話攻撃を行います。そうなる前に、次にご紹介する2つの対処法で立ち向かいましょう。

①法律家へ相談をする

ヤミ金融に1人で対処をするのは大変難しいと言えるでしょう。脅迫行為を繰り返すので、精神的に弱ってしまう方も多いのです。そこで、まずは法律家へ速やかに相談しましょう。実績の多い司法書士や弁護士への相談が望ましく、ヤミ金融に強い法律家は警察との連携も行っています。

法律家に相談をすると、連絡窓口となってくれるので悪質な取立がピタリと止むことも多いのです。また、ヤミ金融側の口座が分かっている場合には口座停止の依頼も法律家が直接金融機関側に行っています。口座が凍結されるとお金も引き出せなくなるので、そうなる前に業者は取立を止めて姿を隠すことが一般的です。

②警察へ相談をする

非常に悪質なヤミ金融業者は強引な訪問や勤務先への付きまといを行います。最近はこうした行為は減少しましたが、それでも時々恐ろしい脅迫行為に及んでいます。敷地内への侵入や勤務先へのトラブルはすぐに警察に相談しましょう。

警察は民事不介入を掲げているので、個人間の貸金行為のように見えてしまうと対処をしない可能性があります。しかし、敷地内侵入や暴力行為は明らかな違法なので警察も対処しやすいのです。嫌がらせ行為を冷静に伝え、警察の協力を仰ぎましょう。

ヤミ金融に対処するなら法律家への相談が最善策

ヤミ金融からお金を借りてしまった場合、司法書士や弁護士に相談をすることが最善策です。ヤミ金融は違法な金利でお金を貸しているので返済義務はありませんが、ご自身で返済を止めて督促を無視し続けることは至難の業です。

司法書士や弁護士に相談をすると、しつこい督促に何度も対処し警察への出動要請も協力してくれます。警察も法律家からの依頼には速やかに対応することが多いのです。また、ヤミ金融以外からの借入がすでに返済能力を超えている場合は債務整理にも対応することができます。

ヤミ金融は違法な行為であると自身でわかっているため、法律家が介入することを恐れています。つまり、法律家にすぐに相談をし、事件を依頼することが解決への最善策なのです。ヤミ金融には返済で対処するのではなく、法律で対処しましょう。

ヤミ金融に手を染める前に、まずは借金に対処しましょう

違法なヤミ金融は常にその姿をアップデートし、お金に困っている人たちに忍び寄ってきます。ヤミ金融に手を染めてしまう前に、まずは自身の借金について対処を始めましょう。SNSや見知らぬ電話番号からの融資の勧誘は、違法な業者の特徴です。うかつに手を出さないように注意しましょう。

借金の対処へは法律家への相談が大切です。返済に焦りヤミ金融からお金を借りてしまうと大切な家族も脅迫を受ける可能性があります。そうなる前に、任意整理や自己破産といった債務整理を検討しましょう。債務整理は違法な行為ではなく、法的に認められた借金の解決方法です。