女性が借金してしまう理由や、借金する女性の特徴を解説します。
もしかしたら、ご家族やご夫婦のなかに、借金している方がいるかもしれません。
特徴がわかれば、隠している借金を見つけられる可能性があります。また、借金してしまう理由を知れば、事前に対策を考えられるでしょう。
女性が借金をする理由とは?
どちらかというと、男性と比べて女性の方が金銭面に厳しいイメージがありますが、決して女性が借金をしないわけではありません。
女性も生活費や交際費などで、借金をするケースがあります。特に多いのは生活費の借金です。
もちろん、その他にも借金する理由はあります。
なぜ女性が借金をしてしまうのか、なぜ借金をやめられないのか、女性の心理を知っていきましょう。
借金している女性の割合
世の中の女性が、どれほど借金経験があるのか調べてみました。
全国銀行協会が1万人の男女に調査をおこなった結果を紹介します。
金融会社別に男女を比べると、以下のデータが出ています。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
消費者金融利用経験 | 69.2% | 30.8% |
ヤミ金利用経験 | 80.9% | 19.1% |
男性と比べると、女性の方が借り入れ経験は少ないです。女性の利用経験は、さほど多いイメージではありません。
銀行カードローンの利用率
銀行カードローンを利用している女性は、17.6%でした。
性別でみると、男性は24.0%で女性は17.6%であり、男性の方が利用意向は高い。
消費者金融やヤミ金は、男女で大きな差がありました。
しかし銀行カードローンに関しては、女性の利用経験は少ないものの、男女での大きな差はありません。銀行カードローンは利息も低いので、安心して使ってしまうのではないでしょうか。
女性が借金する理由6つ
女性が借金する主な理由、6つを解説します。
もちろん、他の理由による借金もありますが、主な借金の理由は以下の6つです。
- 生活費
- 病院代
- 交際費
- ショッピング
- 遊び
- 養育費
男性でも同じ理由で借金をすることがありますが、女性ならではの事情も関係してきます。
それぞれ、なぜ借金してしまうのか、なぜ金銭的な負担が多いのか見ていきましょう。
生活費
女性の生活費は、男性よりもかかります。
まず男女関係なく、以下の固定費が生活費としてかかかるでしょう。
- 家賃
- 光熱費
- 通信費
- 税金
女性の場合は、化粧品や美容院代など、お洒落にお金がかかってしまうのです。
女性が一か月に使う化粧品代は3000円前後といわれています。美容院は一回につき1万円前後でしょう。
固定費にくわえて美容代がかかると、毎月かかる生活費に大きな負担となります。
生活するだけなら良いですが、なにか大きな買い物をするときは、借金しなければ足りなくなってしまうかもしれません。
病院代
女性は、女性特有の病気や症状があるため、男性よりも多く病院に行く場合があります。
症状や病気によっては、何度も通院しなくてはいけないこともあるため、病院代の負担は大きくなるでしょう。一度大きな病気や症状が出ると、毎月の通院費だけで数万円かかってしまいます。
病院代の負担が大きければ、結果的に生活費を圧迫することになり、生活のための借金をしてしまうのです。
交際費
一概に女性だけとは限りませんが、飲み会や食事会などの交際費で借金してしまうケースがあります。
男性は職場の飲み会でお金を使いますが、女性はランチでお金を使いやすいです。
特にママ友の交流の場合、お金を理由に断るのを恥ずかしいと感じてしまう方が多いでしょう。料金が高いお店でも、誘われたら断れず、無理してお金を捻出しようとしてしまいます。
その結果生活費が足りなくなり、借金してしまうのです。
ショッピング
女性は男性よりもショッピングにお金を使います。
女性同士で遊ぶ場合、食事やショッピングが多いのも、ショッピングにお金を使ってしまう理由のひとつでしょう。
特にブランド品が好きな女性は、借金に手を出しやすいです。ブランド品を好きな女性は、プライドが高い傾向にあります。
流行りのブランド品を自分だけが持っていないとなると、借金してでも購入してしまいやすいです。
遊び
遊びはホストやギャンブルに費やすお金です。
ギャンブルは男性のイメージが強いですが、女性でもギャンブルにハマってしまう方はいます。男女関係なく、ギャンブルが原因で借金を抱える方は多いです。
また、ホストに通っている女性は借金しやすい傾向にあります。なかには、生活費をきりつめてまでホストに通う女性もいるほどです。
ホストやギャンブルは他人に相談しにくい借金なので、自分だけで抱え込んだ結果、借金に手を出してしまいます。
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養育費
既婚者やシングルマザーの場合、養育費による借金が多いです。
公立や私立などによって異なりますが、子どもが成人するまでにかかる費用はおよそ1000万近くといわれています。
また、日本政策金融公庫の調べによると、高校入学から大学までにかかる費用は、一人あたり939万円です。
(引用元:子ども1人当たりにかける教育費用|日本政策金融公庫)
シングルマザーで仕事をしながら子どもを育てている場合、学費を捻出するのは難しい場合があります。
また、既婚者の場合でも、旦那に相談できず母親一人で抱え込んでしまう場合、借金につながりやすいです。
女性が借金しやすい商材
女性が借金やローンをしてしまう原因のひとつに、高額商材があります。
男性よりも美容に気を遣う女性は、つい高額商材に手を出してしまいがちです。店員に言われるがままローンを組んでしまう女性も多いのではないでしょうか。
特に以下のような商材に気を付けてください。
高額エステ
高額エステは、コースに加入してしまうと、10万円以上のローンを組んでしまうことがあります。毎月の支払いはそれほど高額ではありませんが、ローンも立派な借金です。
よくある事例が、「お試し無料」や「お試し1000円」などから契約してしまうパターン。初回はお試しで安いですが、店員は高額なコースをすすめてきます。
また、コースとは別に、美顔器や補正下着を販売してくるエステ業者もいるので、注意しなければいけません。
特に、断るのが苦手な女性は、言われるがまま契約してしまいやすいです。
サプリ
女性用の高額サプリも、エステ同様契約しやすい商材です。
バストアップやダイエットサプリなど、女性をターゲットにしたサプリは多くあります。
サプリは「長く続かなければ効果を実感できない可能性がある」とすすめられるので、悩んでいる女性はつい契約してしまうのです。また、よくある事例としては、「初回購入無料」と宣伝しているのにもかかわらず、「定期購入が条件」とされている場合。
これは、初回無料で購入するためには、定期的に数回購入しなければいけないというものです。「定期購入が条件」という記載は、小さく記載されていることが多く、気付かずに購入してしまうケースがあります。
解約すると違約金が発生する場合があるため、ローンを組んでしまうのです。
借金する女性の特徴
一概にはいえませんが、借金する女性にはいくつかのパターンがあります。
女性は比較的心理的な部分からの借金が多いです。
主な例は以下の5つ。
- 収入が低い
- 周りがお金持ち
- 自己顕示欲が強い
- 幼少時代に貧乏だった
- すぐに返せると考えている
ご家族の中に当てはまる特徴の女性がいれば、借金をしている可能性があります。もし身の回りに当てはまる女性がいれば、一度お金の話をしてみましょう。
なぜこのような女性が、借金してしまいやすいのか、その理由を解説します。
収入が低い
収入が低い女性は、単純に生活費のために借金してしまいます。
特に大学生やシングルマザーは借金する可能性が高いです。もちろんシングルマザーで、借金せずにやりくりしている方もいるでしょう。
しかし、収入の低い職業の場合、どうしても子どもの養育費でお金がかかってしまいます。
また、大学生で一人暮らししている女性は、大学とバイトを両立させなければいけないため、借金してしまいやすいです。
ちなみに国税庁のデータでは、平成30年度の女性の平均年収は293万円。平成29年度が287万円なので、前年度より年収は上がっていますが、決して多くはありません。
単純計算すると、月あたり24万円の収入です(293万円÷12か月)。24万円を下回る収入、たとえば月収15万円~19万円だとした場合、固定費のマイナスを考えると生活していくのがやっとではないでしょうか。
収入が低ければ低いほど、やはり借金に手を出しやすいです。
周りがお金持ち
周りにお金持ちが多い女性は、借金してしまいやすいです。
多くの飲み会や旅行に誘われ、無理にお金を捻出しようとしてしまいます。無理に合わせていると、生活費が底をついてしまうでしょう。
また、周りがブランド品を持っている友人ばかりだと、自分も周りに合わせようと、必要のないブランド品を買ってしまうことがあります。
周りと同じじゃないと仲間外れにされてしまう、友人の誘いを断ったら誘われなくなってしまう、このような不安も影響しているでしょう。
自己顕示欲が強い
自己顕示欲が強い女性は、借金してまで自分を着飾ってしまう傾向にあります。
自己顕示欲とは、自分を認めてもらいたいという欲求です。
メイクやブランド品などで自分を着飾り、周りに認めてもらおうとしてしまいます。
また、近年だとSNSも原因のひとつです。
SNSを自己顕示欲のために使っている女性は多く、SNSで人気者になるために、無理に高級レストランに行ってしまったり、旅行に行ったり、身の丈に合わない生活をしてしまいます。
収入が伴っていなければ、そんな贅沢な生活は続きません。
気付けば「実はお金がありませんでした」と言えない状況になっており、無理をしてでも同じ生活を続けるハメになってしまいます。
幼少時代に貧乏だった
幼少時代に貧乏だった女性も、借金しやすい特徴のひとつです。
幼少時代に貧しい生活をしていると、大人になってから欲が爆発しやすくなります。
最初は自分の収入に見合った欲を発散させますが、一度贅沢を覚えてしまうと、なかなか抜け出せません。贅沢な環境に慣れると、今度は借金して贅沢しはじめます。
なかには幼少時代の生活を糧に、起業して成功する女性もいますが、それほどの野心を持った女性は比較的少ないです。
多くの女性は借金を「簡単にお金が手に入った」と勘違いしてしまいます。
すぐに返せると考えている
借金を簡単に返せると考えている女性は要注意です。
たとえば借金100万円を借り入れした場合、利率や返済額によって異なりますが、完済までに数年かかります。
100万円の借金で、金利15%の場合、完済までにかかる期間は以下の通りです。
毎月の返済額 | 完済までの期間 |
---|---|
1万5000円 | 約12年 |
2万円 | 約7年 |
3万円 | 約4年 |
4万円 | 約3年 |
毎月4万円返済しても、約3年もかかります。
女性の場合、夜の仕事で収入を増やす方法がありますが、夜の仕事をしたからといって、簡単に返せるわけではありません。しかし、多くの女性は「最悪の場合夜の仕事で完済する」と考えてしまいます。
この思考になってしまうと、特に危険です。いつでも返せる可能性があるからと、借金を繰り返してしまいます。
借金女性が注意するべき点
女性が借金した場合、注意しなければいけないことがあります。
特に注意しなければいけないのが4つです。
- レディースローン
- パートナーに隠れた借金
- 夜の仕事
- ものや人への依存
気を付けなければ、借金を繰り返すハメになってしまいます。もし現在借金をしているなら、以下の考え方や借り方はおすすめできません。
レディースローン
ローンには、女性専用のレディースローンがあります。
現在レディースローンを導入している金融業者は多いです。レディースローンは、以下の特徴があります。
- 主婦でも借りやすい
- バイトやパートでも借りやすい
- 比較的審査がゆるい
- 女性スタッフが対応
- 家族や職場にバレにくい
借り入れしたい方には利用しやすいサービスですが、利用しやすいからこそ借金を膨らませやすいです。
もちろんレディースローンでも総量規制(年収のの三分の一までしか借り入れできない法律)が適用されるので、自分の身の丈に合った金額しか借り入れできません。しかし、だからといって何度も借りて返してを繰り返すようになれば、借金地獄に陥ってしまうでしょう。
パートナーに隠れた借金
パートナーに隠れた借金は、借金を膨らませる原因になりかねません。
パートナーに相談した借金の場合、パートナーが借金を止めてくれます。しかし、隠れた借金の場合、どれだけ借金が膨れ上がっても相談できません。
気付いたときには、相談できないほどの借金になっていることもあるでしょう。
特にご夫婦間での借金は要注意です。旦那に借金がバレることを恐れ、借金を返すための借金をしてしまいます。
多くの方は「バレなければ少しばかりの借金くらい……」という気持ちからです。
その気持ちがある限り、何度も借金を繰り返してしまうでしょう。
夜の仕事
借金返済のために夜の仕事をする女性は多いですが、夜の仕事はおすすめできません。
一度夜の仕事で借金を完済してしまうと、簡単に返せると勘違いしてしまいます。
また、夜の仕事で多くの収入を得ると今度はその生活に慣れてしまい、贅沢な生活になってしまうでしょう。
再度お金が必要になると、今度は収入の安心から、前よりも多くの借金を抱えてしまいます。
もちろん夜の仕事で借金を完済するのはひとつの手です。一度夜の仕事で借金を完済してしまうと、簡単に返せると勘違いしてしまいます。しかし、夜の仕事に依存したり、借金完済後もズルズル働き続けるのはおすすめできません。
「最悪夜の仕事をすれば返せる」という考えでは、いつまでたっても借金癖が治らないでしょう。
ものや人への依存
借金を抱えてしまう女性は、ものや人へ依存している傾向にあります。
ホストなどでお金を使ってしまう女性は、人へ依存している可能性が高いです。
また、ブランド品の購入も一種の依存といえるでしょう。
ものや人に依存すると、周りが見えなくなり、どんどん借金をしてしまいます。依存しているうちは、ダメだとわかっていても借金を繰り返してしまうでしょう。
多くの方は、「まだ依存していない」「これは依存じゃない」などと、自分の行動を正当化しようとしますが、借金している時点で依存の可能性は高いです。
依存している可能性があれば、専門家に相談し、まず依存を克服して、借金完済へすすめていきましょう。
債務整理するなら弁護士へ相談
女性の借金で、どうしても返済が困難な場合、債務整理を検討しましょう。
債務整理は3つの方法があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
任意整理 | ・利息軽減 ・短期間で済む ・手続きが比較的簡単 |
・今後5年借り入れ不可 ・他の手続きと比べて減額が少ない |
個人再生 | ・大幅に減額される可能性がある ・財産を手放さずに手続きできる可能性がある |
・今後5年借り入れ不可 ・返済を継続できる収入がないと手続き不可能 |
自己破産 | ・借金の全額免除 | ・今後5年間~10年借り入れ不可 ・裁判手続き中の長期旅行や引っ越し不可 ・免責決定まで一部就けない職業がある |
債務整理のなかには、弁護士を通さずに手続き可能なものもありますが、女性一人では不安を感じるでしょう。
そんなときは、弁護士に依頼するのが一番です。
弁護士へ依頼するとなると重く感じる方もいますが、近年では無料で気軽に相談できる弁護士事務所も多く、女性でも安心して相談できます。
その他にも、借金の相談ができるサービスには、以下のようなものがあります。
- 法テラス
- 消費生活センター
- 生活支援相談所
しかしこれらは、あくまで相談できるサービスであって、解決してくれるサービスではありません。
すぐに借金の減額をしたいなら、弁護士に相談して債務整理してしまいましょう。
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弁護士へ相談するメリット
借金問題で弁護士へ相談するのは、不安に感じる方も多いでしょう。
特に女性の場合、相談に踏み切れない方は多いです。
多くの方は、以下のような不安を感じているのではないでしょうか。
- 難しいことがわからない
- 職場や家族にバレてしまう不安
- 弁護士費用が払えるか不安
もちろん弁護士へ依頼するとなれば、弁護士費用がかかるデメリットはありますが、その分メリットも大きいです。
その他の不安も、弁護士に話せば相談に乗ってくれます。弁護士はあなたを守ってくれる存在なので、不安を感じる必要はありません。
以下で弁護士に相談する主なメリットを解説します。
頼れる存在になる
特に誰にも相談できない女性にとって、弁護士は頼れる存在になります。
自分で手続きすることも可能ですが、その手続きをしている間も書面や電話で、督促を受け続けなければいけません。
借金問題を一人で抱え込んでいると、督促だけでも不安な気持ちになるはずです。特に返済が滞っている場合は、業者からの電話での督促の口調が厳しくなることもあり、女性には堪えがたいプレッシャーになります。
弁護士に依頼すると、原則として業者は本人への督促ができなくなるので、精神的な負担が大きく減るでしょう。難しい手続きはすべて弁護士がおこなってくれます。
バレる心配が少ない
女性の多くが気にするのは、ご家族や職場へバレてしまうことでしょう。しかし、バレる心配は低いです。
弁護士は守秘義務があるので、債務整理を依頼しても事実を外に漏らしません。
ただし、例外として知られてしまう場合があります。
- 郵送書類で知られてしまう
- 電話の履歴から知られてしまう
これらに関しては、ご自分で管理するほかありません。
借金がバレてしまう原因のほとんどは、書類や電話なので、債務整理を依頼する際は細心の注意をはらってください。
また、裁判所を通す債務整理でも、ご家族に知られる可能性は低いです。
ただし自己破産の場合、裁判手続き中に引っ越しや手続きができないなどの決まりがあるので、その部分からバレてしまう可能性はあります。
弁護士に依頼しただけで外部に漏れる心配はありません。
女性の借金は早いうちに完済しておくべき
女性の借金は早いうちに完済しておきましょう。
特に現在独身の場合、結婚するにあたり、借金が弊害となる恐れがあります。早いうちに借金問題を解決しておいた方が、後々の心配はありません。